横浜カントリークラブは2018年日本オープン開催へ向け準備進む

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 神奈川県の横浜カントリークラブでは、西コースを舞台に2018年の日本オープン開催へ向けた準備が粛々と進んでおり、2017年7月27日(木)副支配人より現状を伺う事が出来ました。

 西コースは2015年1月より改造工事が行われて来たのですが、この工事を担当したのは(クーア&クレンショー)事務所でした。工事を行うに当たりクラブは、設計事務所共同代表であるビル クーア(以下ビル)より、改造は会員の為なのか或いはトーナメント開催の為かと質問されたそうです。

 これに対しクラブは<会員の為です>と回答したのですが、この姿勢を評価したビルが、工事を引き受けてくれたとの事でした。同事務所もう一人の共同代表であるベン クレンショーは、改造に当たり設計図面を持たず、ホール毎のレイアウトを感覚で進めていくタイプで、配管工事などは後手後手になる事が多々有ったようです。

 来年の日本オープンでの総ヤーデージは7,400前後を想定しているのですが、この距離を実現する為には西の2番と3番を、東コースの17番と18番へ入れ替える必要があるとしております。そして18ホールのルーティングも、現在のものとは大きく変更されます。この件に関して会員からは、レガシーとして残す為には西コースのみで開催出来ないのかと言う意見も有り、現在クラブでは鋭意検討中との事でした。

 現時点で公益財団法人日本ゴルフ協会(JGA)から、クラブへの具体的な指示は無い様ですが、工事期間中ビルは度々来日し細部に渡り手を加えており、時には自ら重機を扱いシェーピングも行っていました。そのビル曰く、日本オープン開催へ向けてルーティングの変更は致し方ないとしても、ホールそのものをJGAの指示で改造する事は、容認しがたいと発言している様です。

 この度の改造によりフェアウエーは従来より1.3倍へ拡充され、ビルの強いこだわりにより出来上がったグリーンは、充分メジャートーナメント開催に耐え得るもので、その芝種は第四世代の<007>です。昨日ラウンドしたプレーヤーからは、満足度の高いお話を伺う事も出来、着々と準備が進んでいる現状を把握する事が出来ました。