麻生太郎副総理兼財務相は2017年7月4日記者会見し、昨年2016年にゴルフ会員権を取得した事を明らかにし陳謝しました。これは前日の7月3日に公開された、大臣の「2016年資産補充報告書」によって判明したもので、知人に依頼されて取得したものだと麻生大臣は述べており、「投機目的ではない」としております。
2001年に閣議決定された大臣規範は、大臣や副大臣さらには政務官を対象に、株や不動産及びゴルフ会員権の取引を自粛する様求めており、麻生大臣の行為はこの規範に抵触するものです。現在麻生大臣はこの知人へ当該会員権を、売り戻す話し合い中だとしております。
昨年麻生大臣が取得した会員権は、福岡カンツリー倶楽部の正会員権です。当該会員権は1990年のバブル経済時に約6,000万円の値付けをするほどでしたが、約20年が経過した頃に相場はボトムとも言える100万円前後で推移しておりました。昨年には200万円程まで相場は回復しておりましたが、これが今後一挙に加熱して行く様な展開にならないだろう事は、業界関係者共通の認識だと言えます。
麻生大臣は福岡県内の麻生飯塚ゴルフ倶楽部理事長を務めており、プレーに関しては不自由ない立場だと思われます。いま福岡カンツリー倶楽部の会員になる事で麻生大臣は、何を目論んでいたのでしょうか。まさかプレー代がビジターでは高いので会員になりたかった等とは、おっしゃらないと思われますが。