2017年5月18日より21日までの4日間、開催された関西オープンゴルフ選手権競技は、今平周吾選手が一日も首位を譲らず完全優勝を成し遂げた事で記憶に新しく、また舞台となった城陽カントリー倶楽部は難易度の高いコースとしてゴルフファンの印象に残ったと思われます。
棄権3名を除き144名で争われた予選は、2日間合計のアンダーパーが11名のみと言う、まさしく厳しい戦いでした。そして70名をもっての最終日、当日のみアンダーで回って来たのは9名で、最終的に4日間合計のアンダーパーは7名のみでした。このコースとの戦いにおいて今平選手は、2位の片岡選手に6打差をつけ優勝したのです。
この難コースは株主会員制倶楽部で関西における名門と言われておりますが、人気がある反面入会に関して難易度が高い事で評判です。
入会希望者を悩ます最大の要点は、2名の紹介者の件と言えます。当該倶楽部へ入会して3年以上の方に、入会希望者は推薦をお願いする事になりますが、その方々の権利行使は年間1回のみです。この事は入会希望者と推薦人が、大変親しい間柄で無ければ依頼しづらく、また推薦人も受けづらいと言えます。
当該倶楽部への入会申請は、入会希望者が株券を市中にて取得し、その名義書換後となります。まず株主になる事で、入会手続きのスタートラインに立てるのです。当該倶楽部への入会は親しい間柄の会員より誘われるか、或いは入会希望者が地道な人脈づくりを出来る方で無いと、困難な様に思われます。
今平プロとコースとの戦いを見て、思いをはせる方も多い事と思いますが、部外者を簡単に寄せ付けないいわゆる名門の一端を、ここに見る事が出来ると言えます。会員権相場としては大方のクラブと同様に、右肩下がりとなっていますが、極端な曲線を描く事が無い点からも、人気の底堅さを見て取れます。