茨城県笠間市の市立みなみ学園義務教育学校(以下みなみ学園)は、旧・市立南小学校と旧・市立南中学校が合併し、2017年4月1日に新設された茨城県内3番目の小中一貫校です。これを記念し部活動の一環として、新たに『ゴルフ部』が創設されました。
昨日5月2日(火曜日)には旧・南中学校体育館において、創部激励会が開催されました。参列した山口笠間市長は祝辞の中で、「市内には9コースに及ぶゴルフ場があり、その1コースでは毎年JGTOツアートーナメントが開催されている、この様な地域特性から新設校に新たな特色と魅力を持たせるには、ゴルフが相応しかった」と、ゴルフ部新設に至った背景を語りました。
みなみ学園は旧校舎をそのまま使用する施設分離型学校ですが、ゴルフ部は旧・南中学校の施設で学ぶ6年生から9年生までの76名を対象に、6年生4名と7年生1名の合計5名によって創部されました。笠間市はスナッグゴルフが盛んな地域で、市内11小学校全てに導入されており、毎年100名に及ぶ経験者を輩出しております。創設部員5名の中にはスナッグゴルフ未経験者1名が含まれるものの、中には小学4年生時に全国大会で優勝した経験者も含まれております。
笠間市出身プロゴルファーには、昨年日本女子オープンで優勝し今年よりUSLPGAツアーへ参戦している畑岡奈紗選手と、チャレンジトーナメントのNovil Cup 2017でプロ初優勝を飾った星野陸也選手がおります。2選手からはビデオメッセージがおくられ、力強い言葉で部員5名を激励しました。
当激励会に来賓として参列した(株)宍戸国際ゴルフ倶楽部では、2004年より笠間市内の全小学校へスナッグゴルフセットを寄贈してきており、小学生ゴルファーの環境を長年に渡り支えて来たと言えますが、この度のゴルフ部創設では更に各方面から物的支援があった事も、記しておく必要があります。
ダンロップスポーツ(株)からは練習ボール250球、一般社団法人日本高等学校ゴルフ連盟からはスナッグゴルフスクールセット、国際輸送サービスのUPS(ユナイテッド・パーセル・サービス)からは、ジュニア用ゴルフクラブ2セットが寄贈されました。
当激励会は二部構成になっており、後半部分では来賓として参列したプロゴルファー・中嶋常幸氏(JGTO相談役)より、自身の経験談を含めた熱いメッセージが、集まった全校生徒へ語られたのですが、それは予定時間を大幅に超過するほど熱の入ったものでした。
その後ゴルフ部員を中心に集まった十数名の生徒へ、校庭の片隅に設けられたゴルフ練習場で中嶋氏による模範プレーがあり、生徒による拍手とため息は、ゴルフに対する気持ちの高ぶりを現したものだったと言えます。