錦織圭選手全米オープンテニス準優勝、ゴルフでは?

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 全米オープンテニス2014は2014年9月8日(日本時間9日)に、ニューヨークのビリー・ジーン・キング・ナショナル・テニスセンターで決勝が闘われました。決勝戦は日本の錦織圭選手と、マリン・チリッチ選手との戦い。結果は錦織選手の準優勝と成ったのですが、日本テニス界始まって以来の快挙との事。日本人選手が初めて、4大大会の一つである全米オープンで優勝を争ったのです。

 日本人の誰しもが、世界を身近に感じた全米オープンだったと言えます。

 ゴルフの世界では、どうでしょうか。ゴルフでの4大メジャー大会に於ける、日本人での優勝者は一人居ます。それは樋口久子選手です。同選手は1977年にBay Tree Golf Plantationで開催されたLPGA Championship(全米女子プロゴルフ選手権)で、見事優勝しているのです。残念ながら男子では、シニアを除き居りません。

 数多くの日本人選手が、メジャー大会へ挑戦してきているのですが、その壁は高く未だ越えられていないのが現状です。かつてジャンボ尾崎選手は、様々な場面で次の様な事を、要約すると親父からは何事もやるなら日本一に成れと言われてきたが、世界一に成れといわれた事は無いと発しております。

 つまり尾崎選手は幼少期から日本一は視野に入っても、世界一は想像もしなかった、成長過程で世界一を想定出来ない中で、いきなり世界一に成れと言われても、体内に醸成されたDNAは対応し辛い、との事を発信しているのだと思われます。尾崎選手の発言内容は、日本に於ける戦後の歴史そのものを、投影している様に思えるのです。

 しかしながら現在は、世界で活躍する日本人が数多く、様々な分野で出現して来ており、少しずつ変化している事を実感できるのです。その一つの現象が、錦織選手の準優勝では無かったかと言えます。