神奈川県の茅ヶ崎ゴルフ倶楽部は、2015年3月31日をもって閉鎖される予定です。これは同倶楽部より会員宛てに送られた、4月16日付けの(茅ヶ崎ゴルフ倶楽部閉鎖のお知らせ)によるものです。以下はお知らせの内容を、抜粋して掲載しておきたいと考えます。
当倶楽部は、昭和32年の開設以来、57年の永きにわたり皆様のご協力のもと今日まで運営することができました。しかしながら、最近では、当倶楽部を取り巻く環境が極めて厳しくなり、今後、継続的にゴルフ場用地を賃借することが不可能となりました。
ご承知のように当倶楽部は、その用地の60%を神奈川県、40%を茅ヶ崎協同株式会社様から賃借しております。しかし、茅ヶ崎協同株式会社様とは平成24年度以降は賃貸借契約の更新がなされておらず、単年度での契約締結も拒否された状態にあります。
また、数年前から神奈川県及び茅ヶ崎協同株式会社様に対して、賃借料の引き下げを要請するとともに、神奈川県に対しては賃料減額調停を行いましたが、残念ながら平成24年7月には不成立となりました。
その後、茅ヶ崎市に対しては、賃料が高止まりしている原因である市街化区域の解除を求めて鋭意交渉を重ねるなど当倶楽部としてはあらゆる手段を尽くして当倶楽部の存続のために努力をしてまいりました。
しかしながら、平成25年12月には、市街化調整区域への区域変更が不可能との結論が下されました。このような状況の中、今後現行賃料での土地利用が極めて困難となったこと、茅ヶ崎協同株式会社様からは契約締結自体を拒否されていることなど諸般の事情から、遅くとも平成27年4月1日以降は当倶楽部を運営することができなくなりました。
皆様に永年支えていただきました茅ヶ崎ゴルフ倶楽部を閉鎖することは、弊社としても断腸の思いではございますが、事情ご賢察の上、ご理解賜りますようお願い申し上げます。
この度の件に関して倶楽部では、今後状況が変化して行こうとも、この結論が変更される可能性は低いとの事でした。今後、従業員の二次就職の問題も有り、1年のインターバルを設けて経営判断に至った様です。
来春以降現行の土地がどの様に活用されて行くのかは、現時点で判断しにくいのですが、いずれにしても現在のゴルフ場として再生産される価値が低すぎる事に、問題点は基因しているのであり、現在のゴルフ場経営システムでは、街中にゴルフ場は不要だとの結論に達せざるを得ないのでしょう。