静岡県の裾野カンツリー倶楽部において、2012年8月17日より19日までの3日間開催されてきたシニアツアーのファンケルクラシックトーナメントは、近年にない盛り上がりを見せました。
最終日はトータル9アンダーをマークしたフランキー・ミノザ、中嶋常幸、高見和宏の3選手によるプレーオフと成りました。最初の1ホール目で脱落したのは、中嶋常幸選手でしたがバーディ逃しのパーでした。ミノザと高見両選手は、共にバーディだったのです。優勝はプレーオフの2ホール目でバーディを奪った高見和宏選手でした。同選手は2010年大会にも優勝しておりますので、2度目の優勝という事になりました。
この度の試合を盛り上げたのは、優勝の可能性を残した選手が数多くいた事です。プレーオフを戦った3名のみならず、1打差のトータル8アンダーをマークした選手が8名もおり、皆実力者揃いで誰が優勝してもおかしく無い状況だった事です。
初日、2日目は天候不順により数時間も試合が中断したのですが、初日は豪雨の中、2日目は雷がとどろく中、ギャラリーの熱気が冷める事は有りませんでした。3日間トータルの来場者数は23,802人に及び、シニアツアーの記録を更新した様です。
本戦とは別の側面でこの度のシニアトーナメントは、盛り上がりをみせました。本戦前日のプロアマ戦には、抽選で18人もの裾野カンツリー倶楽部の会員が参加致しました。また本戦には10名のアマチュア選手が参加したのですが、7月にはその予選会競技が裾野カンツリー倶楽部にて行われております。
更に8月14日の火曜日にはプロの予選会が開催されており、参加選手92名の中上位8名が本戦へ進んでおります。予選会参加選手の中には、鈴木弘一、牧野裕、青木基正、丸山智弘、新井規矩雄、安田春雄と言う往年の名選手達も数多く参加しておりました。
毎年数々のドラマを演出してきたファンケルクラシックトーナメントですが、この度の試合も多くのギャラリーを虜にした事と思います。この度のトーナメントは土曜日と日曜日にTV放映されたのですが、USTREAMを通じて見る事も出来ました。画質は若干落ちるものの、ストレス無く見る事が出来、特に1番スタートホール常設のカメラからは、選手のコメントが時折入り臨場感のある放送でした。