「ゴルフ会員権上昇」と昨年12月28日日本経済新聞夕刊記事

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 2013年12月28日付け日本経済新聞夕刊は、一面トップ10段に渡りゴルフ会員権に関する記事を掲載致しました。その見出しは「ゴルフ会員権上昇」です。金融機関を除き、27日の金曜日で仕事に一区切りをつける企業が、多かった中での出来事でした。

 この様にゴルフ会員権の相場動向が、新聞記事となり取り上げられたのは、いつ以来であったか記憶をたどる事が出来ないくらい、いにしえのお話となっておりました。記事内容を咀嚼すれば、関東ゴルフ会員権取引業協同組合加盟の2業者より提供されたデータを基に、高額の有名銘柄の相場が上昇したとの事です。その通りだと言えます。

 1990年2月をピークとしたゴルフ会員権相場は、2002年から2003年初旬にかけて、所謂金融危機と言われた時期に底を打ったかに見えました。その後小泉政権による改革に対して好感した市場は、株価も上がり会員権相場も一時的に復調しました。しかしながら実際のボトムは、2012年12月だったと言えます。

 2012年12月15日に650万円でも売却出来なかった埼玉県の名門・武蔵カントリークラブの会員権は、2013年5月15日には売り希望1650万円2件に対して、買い希望1400万円で5件、1350万円前後では同じく5件有り、都合10件の購入希望者が殺到した状況となりました。2倍強の暴騰率となりました。

 この様な現象は上記武蔵カントリークラブも含めた、いわゆる名門と言われる戸塚CC、相模原GC、府中CC、千葉CCなどなどを中心にして起こったものでした。しかしながら注意したいのは、安価な会員権にこの現象は、あまり起こらなかった事です。

 文末には有名な証券会社・研究所長のコメントが掲載されており、「ゴルフ会員権は来年に入り値上がりする可能性がある」と結んであります。デフレ経済下では妙味の少ない商品となってしまったゴルフ会員権ですが、インフレとでもなれば何とも小粋な脇役を演じてくれるものです。大いに期待したいものです。