2014年8月22日から24日までの3日間、静岡県の裾野カンツリー倶楽部を舞台にして戦われたシニアのファンケルクラシック2014は、羽川豊選手の2連覇でその幕を閉じました。今大会の特徴は、予選落ちがない事です。プロ70名にアマチュア5名の合計75名でのエントリーだったのですが、2日目に高槻天歩選手の棄権、3日目に尾崎建夫選手の棄権が有り、最終的には73名で優勝争いが展開されました。
初日は室田淳、羽川豊の両選手が上位に名を連ね、優勝経験者による順当な滑りだしの様に思えたのですが、2日目は首位タイに高見和宏選手が躍り出て、更に1打差で倉本昌弘、首位に2打差で中嶋常幸、飯合肇、尾崎直道選手と、かつてのレギュラーツアーでの有名選手が名を連ねて来ました。混戦の中で1アンダー12位タイまでの選手には、充分優勝の可能性が残されて、最終日を迎える事に成ったのです。
ところで2日目は10時30分ごろから雨が強くなってきて、一時中断の状況になってしまいました。裾野カンツリー倶楽部は富士山との関係から、天候が急変する事が有り、この時もまさしくその様な状況でした。この時点で帰宅を急ぐギャラリーが若干出るものの、次々とギャラリーを乗せた大型バスが入場ゲートへと連なっており、この大会を心待ちにしている方が、多いと言う事を実感させられました。
最終日は高見選手の独走かと思われたのですが、同選手の14番パー4でのダブルボギーは何とも言えない後味の悪さと成り、囲碁で言うならば敗着の一手、一番ホールと成ってしまったと言えるのではないでしょうか。この高見選手のつまずきを見過ごした様に、ここぞとばかりに飛び出て来たのが羽川選手でした。結果は2位に2打差を付けての2連覇と成りました。
同大会はシニアツアーの中でも大変に人気のある試合で、今大会に於いてもざっくり21,000人は、観戦したものと思います。最終日は約1万人収容したとの情報も入ってきております。正確な内容は、後日ファンケルクラシック大会事務局から、発表が有るものと思われます。