一般社団法人日本ゴルフツアー機構(JGTO)は2024年3月1日、次期会長選へ現・青木会長が出馬する事無く、4期8年を務めた今期限りでの退任を明らかにしました。思い起こせば2016年3月、海老沢元・会長下で低迷するツアーへ、主に内部からの不満が爆発した形で青木会長を誕生させたとも言えます。
会長交代の記者会見時、会見が始まるや否や海老沢会長が、涙目で会見場をあとに離籍する場面が有り、青木新会長が「えびさわさん!えびさわさん!」と連呼し、呼び戻そうにも後の祭りでした。組織の内紛劇が、一挙に噴き出した瞬間でもありました。
選手会からの熱い要望にて実現したと言われる新・青木会長ですが、これまでの8年間についてツアー数の推移をみる事で、簡単に振り返ってみたいと思います。概略は下記の通りです。
年度 | 試合数 | 内共催数 | 単独試合数 |
---|---|---|---|
2016年 | 23 | 3 | 20 |
2017年 | 26 | 3 | 23 |
2018年 | 24 | 3 | 21 |
2019年 | 25 | 4 | 21 |
2020年 | 6 | 1 | 5 |
2021年 | 24 | 1 | 23 |
2022年 | 28 | 3 | 25 |
2023年 | 26 | 2 | 24 |
2024年 | 23(予定) | 1(予定) | 22(予定) |
この推移のみを見た場合、会長職個人の力量のみでは、大きな変化が見られない事が分かります。会長職へ実力者をあてがえばスポンサーを誘致し試合数が増える、この様な考え方は幻想に過ぎず、ツアーの在り方自体を深掘りして行かない限り、明るい兆しは見えて来ない様にも思われます。