南部富士カントリークラブの施設保有会社である南部富士株式会社は、2022年1月1日~同年12月31日までの第19期有価証券報告を、2023年3月31日明らかにしました。
売上高は60,000千円を計上するものの、経常利益は2,042千円と成りました。当該法人はゴルフ場の施設保有会社と言う性格から、売り上げは安定しています。しかしながら事業リスクも多分に抱えている事も事実であり、同報告書では下記の様に記述されています。
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令和4年12月31日現在において償還期限が到来している長期預り金残高724,000千円があるほか、財務活動におけるキャッシュ・フロー支出をまかなうだけの営業活動によるキャッシュ・フローを獲得できておらず、現時点で令和5年度以降の資金繰り予想は不透明は状況で、金融機関融資、スポンサー企業からの出資等、多様な資金調達方法を検討しております。━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
2004年4月に会員権の預託金問題を解決する為、当該ゴルフ場は株主会員制へ移行し、この問題の沈静化には成功した様に見られていました。しかしながら冬季間、当該ゴルフ場はクローズになると言う不利な条件下、厳しい営業を強いられている事は同報告書からも読み解けます。
いかに限られた期間で集客数を伸ばし、営業利益をアップさせていくのかは、抜本的対策も含め当該ゴルフ場の大命題だと言えます。次なる一手、隠し玉とも言えるものが有るのか、期待したいところです。