富士カントリークラブ(静岡県)では2022年4月30日を持って、入会保証金制度を廃止しました。
此れは会員権の名義書換手続きにて入会する方が、クラブへ会員権の名義書換料とは別に納める金額で、将来退会時にクラブを通じて返却されるものです。全国全ての会員制クラブで採用している制度では無いものの、歴史の有るいわゆる名門と言われるクラブで採用しているのが特徴です。
当該クラブでは1968年1月からこの制度が採用され金額も千差万別、20万円、30万円、100万円、150万円、300万円と多種に及んでいます。廃止に至る今日までの歴史で、2004年5月から2014年3月迄のおおよそ10年間、制度はあるものの一時的措置で徴収して来なかった時期も有りました。
また2020年5月から2022年4月末までの2年間は、キャンペーンと称し実際に徴収する事は有りませんでした。導入当初の目的は、退会会員がクラブへの未払い金がある場合、この入会保証金から清算させようと、したのでは無いかと推察されます。
しかしながらクラブの台所事情が悪化した折、この制度を悪用し流用する事で、やりくりしようとしたところに、後々弊害を残し苦しむ事になった様にも思われます。様々な経緯は有ったにせよ遂に54年の長きに渡る制度へ、この度終止符を打つ事が出来たのです。当該クラブ執行部の英断に、拍手を送りたいと思います。