府中カントリークラブの第71期決算が明らかに

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ゴルフ事件過去帖_TACT-No1.jpg 府中カントリークラブ(東京都)を経営する株式会社府中カントリークラブは、2022年3月30日第71期決算書を公表致しました。売上高はコロナ前までへは戻らないものの、かなり善戦した内容になったと言えます。その概略は、下記の通りです。

  第69期 第70期 第71期
売上高 795,600千円 686,285千円 762,597千円
経常利益 77,626千円 43,934千円 35,814千円
当期純利益 49,642千円 22,532千円 16,578千円

 当該決算書は「事業等のリスク」を、次の様に記述しています。「当社は営業損益での赤字が続いており、最終損益が営業外収益である名義書換料に左右される状況にあるため、名義書換件数が大幅に減少した場合、当社の業績及び財務状況に影響を及ぼす可能性があります」。

 年間来場者数は39,534人を記録するものの、其の71.8%は会員であり、28.2%がゲストと言う内容で構成されています。如何に会員に愛され稼働率が高いかが伺える数字ですが、この来場者構成は収益を底上げ出来る構造では無い事から、当該ゴルフ場の収益は必然的に会員権の名義書換料収入へ、依存せざるを得ないのだと思われます。

 昨年の名義書換料収入は232,900千円ですが、件数は約90件です。これは大半が第三者譲渡で有るものの、法人内の登録者変更や相続継承手続きなども含まれています。関係者によれば92件での予算組みをしていた関係から、ほぼ想定内で収まったとの事。

 当該クラブに於ける収益構造に大きな変化を予想する事は困難な事から、今年度も会員権の名義書換件数の推移は、注視せざるを得ないのだと言えます。