府中カントリークラブでは2020年度名義書換料が大幅に増加

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 東京都の府中カントリークラブを経営する株式会社府中カントリークラブは、2021年3月30日に第70期2020年度の会社決算を明らかにしました。この中で会員権の名義書換料収入が、当該法人の財務に於ける重要な役割を果たしているとしております。

 つまりここ数年は営業損益で赤字が続いているものの、名義書換料収入でカバーしているのが実情で有り、その増減が経営を大きく左右するとしております。某会員氏によれば年間の目標件数が、約75件に設定されているとの事。

 この件数から上がって来る収益の2億2,500万円は、毎年かかる税金約2億500万円にほぼ見合うものに成ります。件数未達の場合、必然的に苦境に立たされるのです。この様なタイトな状況とは言え、2020年度は対前年度比約3,400万円の増加、結果として営業外損益は2億9,800万円ほどに成ったとしております。

荒っぽい見方をすれば、正会員1件の収入300万円の取り扱い件数が、95件ほど有ったと見る事が出来ます。通常の目標件数を20件上回っており、活発な会員権売買が行われた事を裏付けています。とりわけ会員権市場に於いては、春先から当該会員権価格が上昇している事が、何よりの証左と言えます。

2020年度は新型コロナの影響により多くのゴルフ場が苦しむ中、同社も同様に年間来場者数が対前年比2,595名減少しております。しかしながら同社決算は約4,300万円の経常利益を計上しており、如何に会員権の名義書換収入が、同社決算に貢献しているかが理解出来ます。

今期も又、前期同様の好調さを、維持出来るものでしょうか。