埼玉県の小川カントリークラブを経営する株式会社小川カントリークラブは、2020年12月9日東京地裁に於ける債権者集会にて、可決要件を大幅に上回る賛成により、再生計画案が可決されました。
その後約1ヶ月が経過した2021年1月5日、同地裁より認可決定確定を受けましたので、民事再生法の適用を申請した2020年6月より約半年にて、再出発へ向けた道筋をつけた事になります。ここが新たなスタート地点として、今後は再生計画執行へ向けた戦いが始まったとも言えます。
同クラブによればこの再生計画にて全会員へ定められた弁済を行い、一旦預託金債権を清算した後に、会員資格継続を希望する会員へは、無額面の新証券を発行するとしております。いわゆるプレー会員権と言われるものになりますが、新たな預託金を残さなかった点が、今回の大きな特徴になりました。
いずれこの会員権が、会員権市場にて流通する事になるのだと思われますが、名義書換料などの設定は適切な判断をして頂きたいと思います。ところで当該ゴルフ場は都市近郊に位置しており、将来に渡り集客を見込める点が、再生へ向けての大きなポイントになったのだと思われます。