千葉県の平川カントリークラブでは、2020年9月に開催されたクラブ理事会に於いて、新規入会希望者の入会条件を緩和しました。それは当該クラブへ5年以上在籍している会員、すなわち推薦保証人に心当たりが無くとも、理事面接と同伴プレーにてカバー出来る様改定されたのです。
振り返る事本年6月の理事会では、新規入会者の資格条件として他クラブ在籍条件を撤廃し、更に推薦保証人を2名から1名へ改定しておりました。厳格な敷居を此れ迄保って来た当該クラブですが、何かタガが外れたかの様相を呈し、今回は更にそれが加速されたとも言える現象となりました。
しかしこれは当該法人が経営に乗り出した初期、この様なゆるやかな措置を取っていた事から、入退会が活発に行われていた事を振り返るならば、ある意味歓迎すべき事項とも言えるのでは無いでしょうか。形式的側面のみで人物判断すること程、ナンセンスなものは無いと思われるからです。
原点回帰とも言える今年に入ってからの矢継ぎ早なる入会条件緩和措置ですが、そこには会員権市場に於ける現会員の退会希望が、入会希望者数を上回っている現実も見逃す事は出来ません。単に会員の高齢化による退会希望であれば、致し方ない面も有りますが、それ以外の要素が引き金になっているのであれば問題です。
一連の緩和措置がカンフル剤になり得るのか否か、当該クラブ会員権の動向をしばらく注視して行く必要が有ると言えます。