2020年1月23日一般財団法人日本プロゴルフ殿堂の松井功理事長は、来年2021年に同殿堂の開催は無い事を明らかにしました。これは一重に顕彰対象者が減少して来たからと言う理由ですが、同殿堂が毎年プロゴルファーを対象に顕彰して行く事の限界を、感じている様にも見て取れるものでした。
松井理事長曰く将来的には、公益財団法人日本ゴルフ協会(以下JGA)と共同で開催していく事も、視野に入れているとしました。プロゴルファーのみに限定された縛りから解放される事で、顕彰対象者が飛躍的に拡大される事は明らかです。例えばアマチュアゴルファーや文筆家、報道関係者にゴルフコース設計家更にはクラブ設計家や芝草開発者等など、広範囲に及ぶ功績者が将来顕彰されて行くものと思われます。
とは言え計画は始まったばかりであり、JGAの関係者曰く「トップ同士の話し合いがもたれ共通認識はある様だ」との事ですが、具体的な進展はこれからだとしております。JGA側としては、日本プロゴルフ殿堂側からの踏み込んだ提案を持って、JGA組織内に於ける検討課題として消化して行きたい様です。
ゴルフ業界にとってはゴルフ顕彰者の意味合いがより深化して行き、意義深いものに成って行くであろうこの統合は、大いに歓迎すべき事だろうとは思われますが、顕彰者のカテゴリー分け、選考委員会の立ち上げ、財政面の裏付け、日本プロゴルフ殿堂の組織処理等など課題は山積しているとも言えます。
日本プロゴルフ殿堂が、今後どの様な発展的昇華を見せるのか、今後の動向が注目されます。