栃木県のプレステージカントリークラブは2020年1月1日、公益財団法人日本ゴルフ協会(以下JGA)へ加盟しました。と同時にこれは一般社団法人関東ゴルフ連盟(以下KGA)へも、加盟した事を意味します。
同クラブの開場は1988年7月ですから、32年目にして初めての加盟となりました。これにより今後同クラブは、JGA及びKGAが主催する様々な競技へ、参加出来る事になった訳ですが、当面大きな目標は関東倶楽部対抗戦への出場だと言えます。
この様な動きの背景には、同クラブの性格が大きく変化して来た点を、見逃す訳には行きません。同クラブが開場した年は、1985年のプラザ合意を経て、日本経済も大きく変化し出した頃でした。正しくバブル経済真っ只中での開場となったのですが、会員も法人を中心に構成されており、いわゆる法人接待をコンセプトにしたクラブだったのです。
ところが約30年が経過した今日同クラブ関係者によれば、約1,760名の会員構成に於ける法人会員の割合は、約44%まで減少したとの事です。反面個人会員が約55%を占めるほどになり、クラブ発足時の面影はほとんど無くなったとも言えます。
会員満足度をいかに高めて行けるか、この命題は今日多くのゴルフ場が取り組んでいるものですが、同クラブに於いてもそれは同様なのです。全ての会員が競技志向では当然有りませんが、少なからず存在している競技へ関心を有している方々へ、訴求していくには充分な取り組みになったものと思われます。
今後同クラブでは研修会組織を立ち上げていく事になろうかと思われますが、5月に開催される栃木県3会場で行われる関東倶楽部対抗予選会へ、エントリー出来るか否かが、当面大きなテーマになります。活躍を期待したいものです。