「ゴルフ日本シリーズJTカップ2015」は、2015年12月3日から6日までの4日間、東京稲城市の東京よみうりカントリークラブを舞台に、選ばれし30名の選手によって熱い戦いが展開されました。優勝したのは石川遼選手で、通算13勝目を飾りました。
この試合をもって2015年JGTOツアーは全日程を終了したのですが、賞金王に輝いたのは韓国の金庚泰選手でした。2008年より本格的に日本ツアーへ参戦して以降、2010年に次ぐ2度目の戴冠と成りました。同選手は今シーズン5勝をあげており、2015年11月29日のカシオワールドオープン終了時点で、既に賞金王を確定させておりました。
これまで同選手は日本ツアーに於いて通算10勝を上げておりますが、その戦績を振り返った場合下記の通りと成ります。
- 2010年 ダイヤモンドカップ
- 2010年 日本オープンゴルフ選手権
- 2010年 マイナビABCチャンピオンシップ
- 2011年 長嶋茂雄INVITATIONAL セガサミーカップゴルフトーナメント
- 2012年 フジサンケイクラシック
- 2015年 THE SINGHA CORPORATION THAILAND OPEN
- 2015年 ミュゼプラチナムオープン
- 2015年 フジサンケイクラシック
- 2015年 アジアパシフィック ダイヤモンドカップゴルフ
- 2015年 マイナビABCチャンピオンシップ
金庚泰選手は1986年9月生まれで当年29歳と成るのですが、14歳からゴルフを始め、2005年、2006年の2度に渡り日本アマチュアゴルフ選手権で優勝しております。又、韓国に於いては2006年にアマチュアながらプロツアーで2勝を上げると共に、翌年の2007年にプロ転向するや否や、韓国の賞金王に輝いたのです。
日本ツアーに参戦し今年で8年目に成り、この間2度に渡る賞金王と言う強さを発揮している同選手ですが、心温まる逸話も残されております。2011年3月31日に急遽来日した同選手は、3月11日の東日本大震災で甚大な被害を受けた被災者支援の為に、1,000万円を義援金として日本ゴルフツアー機構の小泉直会長へ手渡したのです。
アーニー・エルス選手を目標とする金庚泰選手ですが、スイングもエルス選手同様に滑らかなもので、力みを感じさせません。安定したスイングの同選手は、来シーズンも活躍するものと思われます。来シーズンは是非日本人選手にも、同選手を独走させない様な戦いを展開し、見るものを興奮さる試合運びをして頂きたいものだと、願わずはおれません。
尚、2015年12月4日埼玉県の美里ゴルフ倶楽部、美里ロイヤルゴルフ倶楽部を経営する市川総業(株)が、東京地裁へ民事再生法の適用を申請しました。