千葉県の麻倉ゴルフ倶楽部2Fのレストランは、開場時フローリングで登場し今日に至っております。当該倶楽部は2008年に開場しておりますが、当時は少数ながらメタルスパイク愛好家がまだ残っていました。その様な少数派の動向は有りつつも、時代はソフトスパイクが主流でした。今を去る事、約11年前です。
この時代に床がフローリングのゴルフ場と言えば、東京の小金井カントリー倶楽部と千葉県の成田ゴルフ倶楽部、更にはブリック&ウッドクラブが代表格と言え、まだまだ数える程の少数派でした。この様な状況の中にあり、麻倉ゴルフ倶楽部の2Fレストランは、フローリングで施工されたのです。
ゴルフ場の床その歴史を振り返るならば、恐らく半世紀以上も前は、フローリングが主流だったのだろうと思われます。しかしメタルスパイクによる床の損傷が激しかった事から、その対応策としてジュウタンやカーペットが出現して来たのだと想像されます。
ゴルファーのシューズとしてソフトスパイクが主流と成った今日、今またゴルフ場の床材としてフローリングが、見直される傾向にあります。それは2012年4月に登場した千葉県の館山カントリークラブレストランや、近年場内の間伐材を利用しリニューアルした、栃木県の宇都宮カンツリークラブなどの動きを見る事で推測出来ます。
麻倉ゴルフ倶楽部ではレストラン利用者が、移動する度に床音がするとの事です。いわゆるキシミ音です。設計会社によればこれは意図的に作り上げたものでは無いとの事ですが、床材のオークが季節により収縮し、特に乾燥時にキシミ音がする可能性があるとしております。この音を嫌う利用者も一部おられる様ですが、これをもってフローリングの優位性を全否定する理由には、ならないものと思われます。
麻倉ゴルフ倶楽部の先駆的試みは、一部に弊害的とも思われる要素を内包しておりますが、それはあくまでも先進的故にもたらされたものであり、この様な試行錯誤を経て後発組はより良いものへ辿り着けると言えます。ジュータンやカーペットの交換時期が来たゴルフ場に於いては、当然フローリングも検討対象にしたいと言う傾向にあり、今後少しづつではあるものの、取り入れて行くゴルフ場が増える様に推測されます。
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