ファンケルの挑戦は続く

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優勝したp マークセン選手:2日目のティーショット

 今年19回目を迎えた2019年『ファンケルクラシック』は、8月25日三つ巴のプレーオフを制した、P マークセン選手の勝利により幕を閉じました。2018年大会に続き2連覇達成です。『ファンケルクラシック』は今年もまた、大変活況を呈した大会と成り、最終的な来場者数は22,157名を記録し、10年連続で2万人越えを達成しました。

 この数字は例えば昨年の男子ツアーで言えば、21試合が4日間競技として開催されましたが、その内6試合のみが2万人を越えました。単純な比較は出来ないものの、如何に『ファンケルクラシック』の集客力が並外れているかが、理解出来るものと思われます。

 同大会はなぜこれ程までに集客数にこだわり、主催者が総力を上げ取り組んでいるのでしょうか。ここには株式会社ファンケルの企業戦略が見えて来ます。大きな注目点は開催時期であり、2001年の第1回大会より全て開催日は、夏のお盆時期に成ります。家族が行動を共にし易いのは、ここだと分析しているからであり、故に集客数が伸びるのだと言えます。

 ところでこの試合に先立ち8月6日には、キリンホールディングス株式会社(以下キリン)と株式会社ファンケルは、同日資本の業務提携契約締結を共同で発表しております。ファンケル創業者の池森賢二氏とその家族、更に氏の資産管理会社などが保有する株式をキリンへ9月6日に譲渡した事で、ファンケルはキリンの傘下企業に成ったのです。

 池森氏は会社の持続性と社員の将来を考え、自らキリンを選定し交渉に当たって来たとしておりますが、とりわけ『ファンケルクラシック』に付いては、継続して欲しい旨要請したとしております。来年は東京五輪開催を控えている事から、日程の調整は難しいと思われますが、是非キリンにもファンケルのこの活力を継承して頂きたいと思います。

 ファンケルがシニアツアーに打ち立てた金字塔を、キリンにも継続して欲しいものです。ファンケルの挑戦はまだまだ続きます。