公益社団法人日本プロゴルフ協会(以下PGA)会員の内田棟(むなぎ)氏が、2019年7月23日長野県北佐久郡の御自宅にて、老衰の為お亡くなりになりました。氏は1916年10月9日生まれでしたので、102歳の御年でした。
氏は10歳の時に地元の旧軽井沢ゴルフ倶楽部で、キャディのアルバイトを始めた事からゴルフの道に入り、以降今日までゴルフと共に歩んで来られました。
氏は55歳時の1971年にPGAへ入会致しました。当時既にプロテストと言う制度は有りましたが、氏の場合は推薦を受けての入会であり、以降試合への出場記録を確認出来るものの、優勝経験は無いと言うのがPGAの公式見解です。
ご子息はプロゴルファーの内田袈裟彦氏です。ケサゴンの愛称で親しまれ、1988年シニアツアー初代の賞金王でしたが、2009年12月30日旅先のタイで心筋梗塞の為、お亡くなりになっています。享年72歳でした。内田袈裟彦氏のご子息である政美氏は、現在PGAのティーチングプロである事から、棟氏はお孫さんに至るまで三代に渡るゴルフ一家でした。
棟氏は2016年当時、年間50ラウンドをもプレーしており、健康寿命とゴルフが密接なものとして評価され、同年スポーツ功労者文部科学大臣顕彰を授与されています。なおPGAによれば、内田棟氏に次ぐ在籍高齢者は、石井朝夫氏、鈴木喜三氏両名の96歳との事です。
振り返れば内田棟氏の人生は、ゴルフと共にあったと言えます。ご冥福をお祈りします。