一般社団法人日本ゴルフ場経営者協会(以下NGK)と一般社団法人日本ゴルフツーリズム推進協会の共催によるゴルフセミナーが、2019年7月2日都内会場にて行われました。題して『ゼロから始める豪州ゴルファー誘客のためのキックオフセミナー』。
NGKの調査によれば、これまで日本のゴルフ場でプレーした外国人の国籍は、中国と韓国そして台湾が多いとの事。この様な状況の中で豪州からのゴルファーは、多くのお金を消費してくれる事で知られており、今後日本のゴルフ場はこの層をもターゲットに、誘客して行く必要があるのでは無いかとしたのです。
この日講師として登壇したのは、豪州のAYMゴルフツアー社代表のシェリ ユウ氏です。同氏曰く豪州のゴルフ人口は約200万人と言われており、そのゴルファーは1年前よりツアー計画を立てる事から、日本でも翌年の料金体系を明確にする事が、豪州ゴルファーのアプローチを受ける上でとても大切としました。
かれらは日本のゴルフ場が未知数で世界で知られていない事から大変興味を持っているものの、やはり求めるものは質の高いゴルフ場。そして交通アクセスは直行便を好んでおり、来日したからには単にゴルフのみでは無く、日本文化にも触れたいと考えています。
これらを考えると日本のゴルフ場でもWebサイトは英文のものを用意して行く必要が有ると共に、複雑な料金体系はとてもマイナス要素だと断定し、更には英語でのコミュニケーションが取れる様な体制整備が必要としたのです。
ところで日本のゴルフ場は豪州のみならず外国人を、どの程度受け入れて行きたいと考えているのでしょうか。豪州ゴルファー市場が魅力的存在である事は理解出来たとしても、受け入れ側のゴルフ場と送りだす側の豪州機関とでは、かなり温度差がある様に感じられます。
この温度差は何処に起因しているのかと問うた場合、日本のゴルフ場の多くが会員制と言う運営方法を、採用している点も見逃せない様に思われます。いずれにしても事は始まったばかりです。今後は集客数を伸ばしたいゴルフ場にとって、ビジターである外国人受け入れに関する方針を、明確化しておく必要が有るものと思われます。