神奈川県の箱根カントリー倶楽部では2019年2月28日迄の予定で、自社株式の買い取りを450,000円にて行っております。倶楽部が買い取りの対象にしているのは、かつて会員だったものの既に退会手続きを取っている株主が、所有している株券です。
当該倶楽部に於いても会員の高齢化は否応なく進んでおり、肉体的にラウンドそのものが困難になり、尚且つ自身の事情により倶楽部ライフを堪能出来ないと成れば、誰しもが考える事は退会手続きだと言えます。この様な理由も一つであり、その他様々な事情で株券のみを所有している株主が、2019年1月時点で160名ほど存在しているとの事です。
株主によるこの株券の処理方法は、会員権市場へ放出する以外これまで無かったと言えます。とめどなく押し寄せる株券の売却案件は、会員権市場を圧迫しており、会員権価格の下落要因にもなっておりました。名門・箱根カントリー倶楽部の会員権相場が底なし沼の状態では、誰しも購入意欲が半減するのは否めません。
この様な事情を背景に同倶楽部では、2017年より適時自社株券の買い取りを実施して来ており、今回は3度目になるとの事です。今回の買い取りは30株を上限に設定しており、これを上回る応募があった場合、この作業を中止にすると共に次年度に仕切り直しする様です。
この度の株券買い取りの主目的は、倶楽部の活性化です。昨年同倶楽部に於ける名義書換件数は、50件ほどとの事ですが、この件数を更に20%ほど向上させたいとしております。会員権市場が活性化して行く事により、ゴルファーの潜在的需要を喚起する事も可能であり、何よりも新規の会員が増加する事で、倶楽部の雰囲気を一層豊かなものへ変えていけます。
なおこの度買い取る株券は抹消手続きをする事無く金庫株として保管し、いずれ将来適時放出して行く事も検討されている様です。