2018年12月19日谷本護氏を代表者とした日本ゴルフマネジメント株式会社が、東京都港区浜松町二丁目4番1号にて設立されました。谷本氏は言わずと知れたオリックス・ゴルフ・マネジメント株式会社(以下OGM)の現代表取締役です。
この件についてオリックス株式会社の広報は、OGMの受け皿に成るものだとしております。2019年3月1日にオリックス社はOGMの株式をMBKパートナーズへ譲渡する訳ですが、同時にOGMの資産を日本ゴルフマネジメント(株)へ承継させます。
その後MBKパートナーズは日本ゴルフマネジメント社をもって、ゴルフ場事業などを展開して行く事になります。これはオリックス社とMBKパートナーズとの譲渡契約書面に、「オリックスの名称は使用しない」との内容が盛り込まれており、これを確実に履行する為のものです。
この事から3月1日以降当然全国39コースに於ける、ゴルフ場名称も若干変更されるものと思われます。現在この39コースに於いて、明確にオリックス関連と認識出来る表記は<OGM>程度であり、この表記は将来消えるものと予想されます。
今回何故にオリック社はM&Aに当たり、この様なケースに於ける一般的な会社分割手法を選択せず、全く単独の新会社を設立したのでしょうか。そこにはオリック社の強い意志が、見え隠れして来ます。これはある意味「ゴルフ場事業」と完全に縁を切りたかった、或いは痕跡を残したくなかった、その様な同社のメッツセージとも受け取れるものです。
いずれにしても3月1日以降MBKパートナーズは、新しいゴルフ場のブランディングをどの様に確立して行くのでしょうか。取材を通じ耳に残ったのは、オリックス社広報担当者の「当社は事業会社では無く、ファイナンス会社ですから」と言う一言でした。なおOGMは3月1日以降、清算会社に成るものと思われます。