埼玉県の東松山カントリークラブに於ける女性会員数は、2018年12月初旬現在で約200名が在籍しています。同クラブでは女性会員数を総会員数の10%と限定しており、現在若干名の空き枠が有るとの事です。
現在この空き枠が有るからと言え、一般的に女性が入会しようとした場合は、会員権市場を通じ女性名義の会員権を取得しなければ、入会申請は出来ません。当該クラブに於ける女性会員権は、限定された希少性の高いものと成っておりますので、通常取引きされている男性権に比べ価格は、割高になるケースが多いと思われます。
とは言え反対に売り手の立場になった場合、女性の買い手不在と成れば、思う様な価格で売れないケースも出て来ます。諸事情により売却の期日が限られている様な場合、男性への男性権価格での売却も、当然視野に入れなければならない事も有り得るのです。これはある意味特殊な性格を有した、当該会員権に内在する不安定要素とも言えます。
ところで当該クラブ個人会員及び法人会員記名者の配偶者、並びに二親等以内の女性が入会しようとした場合、優遇措置ともいえる倶楽部側の配慮が有ります。女性枠に空きがある場合これらの女性は、会員権市場で男性権を取得しようとも、名義変更が可能なのです。正会員としての資格を取得したければ正会員権を、平日会員への入会希望であれば平日会員権を、それぞれ取得する事で入会申請する事が可能です。
この男性権から女性名義となった会員権ですが、将来売却する場合、当然女性への名義変更が可能と成ります。ではこの枠に空きが無くなった場合、これら女性の入会はどの様にすれば良いのでしょうか。この場合は一般女性と同様に、会員権市場を通じ女性名義の会員権を取得する事で、入会申請する事が可能と成ります。
会員制クラブには様々な規定が有りますので、入会希望者は会員権業者より適切なアドバイスを受け、良く理解した上でトライしたいものです。入会したいと考え取得した会員権価格が適切と思えなければ、価格変動が常に伴うゴルフ会員権と向き合う事は難しいのかも知れません。