2018年3月13日民事再生法の適用を申請しておりました埼玉県の株式会社児玉カントリー倶楽部は、2018年9月10日に開催された債権者集会に於いて、債権者へ提案していた再生計画案が賛成多数にて可決されました。
約半年での可決ですから、この間非常にスムースに手続きが進んで来た事が解ります。約1ヶ月が経過した10月中旬には、さいたま地裁より確定が出る事と思いますので、此処から本格的な再生計画が出発する事になります。
ところで債権者への弁済率は1.5%です。例えば500万円額面の預託金を保有していた会員であれば、75,000円に成ります。退会を選択する会員へは10年分割での弁済に成り、会員としての資格取得を希望する会員へは、1.5%の弁済金を再預託する事で可能となります。預託金の据置期間は10年間です。
弁済率による弁済額が低い事から、雪崩を打って大量に会員が退会を選択する事は、少ない様に予想されます。となればやはり会員権市場に於ける会員権価格の上昇は、倶楽部関係者のみならず会員にとっても最大の関心事だと言えます。ゲストのラウンドフィーを安価にする集客対策よりも、質の高いクラブライフを構築する事こそ、会員権市場に於ける評価を高める第一歩と言わねばなりません。
会員権市場で評価され、尚且つ会員の入退会がスムースに運ぶ事の重要性を、同クラブは良く認識しており、再生計画の進捗具合を見ながら速やかに、会員権の名義書換を再開したいと考えている様です。