茨城県の大洗ゴルフ倶楽部に於いて新規に法人会員として入会するには、個人正会員権を4口取得する事で申請出来ます。個人正会員権一口は1株券ですので、合計4株券を取得する事になります。法人の資格に付いては特段の基準を設けていませんので、この点に於けるハードルは低いと言えます。
そしてひとたび倶楽部より入会承認が下りたならば、4口分の名義書換料として200万円と消費税が必要になります。通常個人正会員権一口の名義変更料は100万円と消費税が必要ですから、法人会員としての取得コストは低めに抑えられています。
その後生じるであろう登録者の変更手続きに付いては、1名分に付き50万円と消費税が必要になります。年会費に付いては、個人会員であれ法人会員であれ、1名分5万円プラス消費税で何ら差はありません。
2018年9月現在約50社の法人会員がおり、その登録者数は約250名を数えます。1社で5口以上を所有している法人が、数多く存在している事が解ります。この法人会員の存在感を数字で表すならば、発行株数1,845株中約250株を法人会員が所有している事になりますので、その比率は約13.5%に及びます。
ところで将来この法人権を売却する時は、どの様にするのでしょうか。4口それぞれを個別に売却する事は可能なのですが、1口或いは2口を売却した時点で、4口と言う法人としての必須条件が欠落する事により、当然法人としての資格も失います。
残された3名或いは2名は、この時点で法人会員でも個人会員でも無い、プレー権を持たない単なる法人株主と言う立場になります。プレー権を喪失する訳ですから、当然次年度からの年会費も発生しません。
この法人制度は倶楽部発足時からであり、規約にも明記されております。とは言え近年4口を取得し法人として新規に入会するケースは激減しており、倶楽部によれば昨年2017年に1件が有ったのみとの事です。4口未満の口数を取得する法人は、個人会員として入会しており、また社内処理をしている事と思われます。