茨城県の麻生カントリークラブが、株式会社アコーディア・ゴルフ(以下アコーディア)へ譲渡されると言うショッキングなニュースが舞い込んで、約一週間が経過しようとしています。この様な中ゴルフ場譲渡に対する会員の理解も進み、また会員権市場に於ける騒々しい話も無く、静寂性が保られております。
それもそのはずゴルフ場の経営母体会社である兼松株式会社(以下兼松)が、会員の預託金全額をほとんどの会員へ支払ってくれる訳ですから、異論の出る余地が無いと言う状況です。会員一人平均約400万円の預託金を、1,000人へ支払うとして40億円になります。この様な清算業務が遂行出来るのも、東証一部上場の兼松だからです。
では今後2018年3月30日以降アコーディアの新クラブへ移行した会員は、どの様なクラブと会員構成を受け入れて行く事になるのでしょうか。この件に関し会員へ配布された資料は、下記内容を明記しております。
1、2018年9月以降クラブ名称変更。
2、会員種別は個人と法人の2種類。
3、新クラブへの移行に関し旧会員の負担金無。
4、預託金を徴収しないことから、無額面のプレー会員となる。
5、年会費は正会員税別30,000円、平日会員税別15,000円。
6、会員資格の名義変更は将来可能であるもののその時期は未定。
上記内容を見るならば、アコーディアは旧会員に対し新たなる負担を求める事無く、従来通りの内容で受け入れる姿勢を示していると言えます。アコーディアの姿勢に付いては一定の評価が出来るものの、約1,000名の中で約350名前後が兼松関係者であり、更には高齢会員が多いとなれば、一体何名ぐらいの会員がプレーを希望して移行して行くものでしょうか。
また特質すべきは、9月以降クラブ名称が変更になるとの事です。どの様な名称になるのでしょうか?当該コースの13番と18番ホールは、セントラルGC西コースに隣接しております。簡単な工事で往来が可能になると思われることから、将来的には一体運営も有り得るし、セントラルGCの一部のコースとしての名称へ、変更される可能性も有り得るのでは無いでしょうか。