麻生カントリークラブがアコーディア・ゴルフグループ入り

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 株式会社アコーディア・ゴルフ(以下アコーディア)は、茨城県の麻生カントリークラブ(以下麻生CC)を経営する麻生観光開発株式会社(以下麻生観光開発)との間で、株式譲渡に関する契約を2018年1月15日締結した事を、1月31日広報を通じて明らかにしました。具体的には麻生観光開発が保有するゴルフ場運営事業を新設分割し、分割会社の株式を2018年3月30日アコーディアへ譲渡するものです。

 麻生観光開発の親会社である東証一部上場の兼松株式会社(以下兼松)では、同じく1月31日ゴルフ事業の譲渡に関するお知らせと題しこの件を伝えており、同事業を譲渡することにより、麻生CCの更なる発展を図ることができるとしております。

 この度麻生CCを手放す事で兼松は、完全にこの分野から撤退する事になりました。振り返れば2013年3月末に岡山県の備前カントリークラブを整理した当時より、兼松にとっては既にこのスキームが出来上がっていたのかも知れません。商社にとって専門外とも言えるゴルフ場経営に、のめり込むメリットは少なかったとも言えます。

 また近年、当該クラブ会員権の預託金償還を、名義人以外の第三者が請求すると言うトラブルも頻発しており、現場から上がって来る報告に、兼松自体も頭を悩ませていたのでは無いでしょうか。

 ところで会員の預託金に付いては、全額現会員へ返還するとしておりますので、現経営会社と会員との間でトラブルは皆無と思われます。しかしながらここ数年の間に入会され<覚書>を締結した会員は、額面による償還が難しい様で若干の不公平感が出てしまうものと思われます。

 この手続きにより現クラブは会員数ゼロの状態に一旦なりますが、アコーディアでは希望者に対して無額面のプレー会員権を付与するとしており、この移行手続きに関し何らかしらの負担金が発生するのか否か、現時点で詳細は不明です。

 いずれにしても当該ゴルフ場の近く道路反対側には、アコーディアグループのセントラルゴルフクラブが位置しており、同グループにとって将来的に様々なシナジー効果を得られていく事と思われます。