茨城県常陸大宮市のアザレアカントリークラブは、2018年1月15日をもって18ホール営業を終了し、3日後の18日からはインコース9ホールのみでの営業になりました。アウト9ホールは閉鎖し、複合的レジャー施設へ生まれ変わります。
その中身にとしてはサッカー場、弓道場、ドッグラン施設、犬の温泉施設などが予定されており、特にサッカー場は12面を造る計画で、2月以降3ヶ月から半年以内に立ち上げて行きたいとしております。このサッカー場に付随した業務として、海外からのサッカー留学や大規模なサッカーイベントも構想されております。
この為には宿泊施設も準備する計画で、およそ250人規模を想定している様です。大規模な資本投下によりアウトコース跡地を再開発して行く計画ですが、残されたインコースゴルフ場は、この様な大規模レジャー施設の中に位置づけられた、単なる一施設と言う事になります。このレジャー施設に付いては、仮称で<アザレア健楽園>との案もある様です。
変貌を遂げて行く同カントリークラブには、以前預託金会員が在籍しておりました。その旧会員の預託金債務は、現在清算業務を行っている旧経営会社の光洋開発株式会社が負っている、と現在の運営会社は認識しております。
現在同ゴルフ場の土地を所有している奈良県のサンエコ株式会社による大規模再開発の中で、同ゴルフ場運営会社の株式会社ひたちレジャーは、今後どの様な立ち位置でこの施設の運営に携わって行けるのか、現時点では不透明の様です。
いずれにしてもこれまで経営に苦しんで来たゴルフ場の再生とは、主に太陽光発電施設への業態転換或いは一部取り入れが、主要な手法でした。しかしながらこの度の複合的レジャー施設への転換は、業界初と言っても過言では無い新たな試みです。これが成功するか否かは、ゴルフ業界全体の大きな試金石であり、ゴルフ場の活用に一石を投ずるものとなります。