埼玉県の東松山カントリークラブでは2017年12月に入り、2012年から今日までの名義書換件数を明らかにしました。その概要は下記の通りです。
年度 | 件数 |
2012年1月~12月 | 222件 |
2013年1月~12月 | 141件 |
2014年1月~12月 | 129件 |
2015年1月~12月 | 101件 |
2016年1月~12月 | 118件 |
2017年1月~09月 | 96件 |
合 計 | 807件(年平均約134件) |
同クラブでは2010年10月より様々な改革に乗り出し、その成果が今日会員権の名義書換件数の増加として、上記の様如実に表れています。これまでの改革の中で大きな点は、やはり何と言っても2012年1月より、入会者がクラブへ支払うコストを、約300万円から約150万円へ半減させた事だと言えます。
今年度の名義書換件数は9月までの途中経過であり、クラブ側の予測として100件は当然クリアする数字だとみております。多くの会員制ゴルフ場では会員権価格の下落と名義書換件数の落ち込みに苦しむ中、当該クラブの実績は大変立派なものだと言えます。
クラブ側でも認識している様に、改革以前の会員権相場は10万円前後でした。実態は売り情報が氾濫する中、買い手不在と言うものでしたし、名義書換件数は年間数える程だったと言えます。しかしながら当時の入会者が会員資格を取得する総費用と、現在とでは極端な差は無いものと思われます。
ではなぜ現在の様に書換件数が増加して、人気があるのでしょうか。この解明こそ今会員制ゴルフ場に問われている大きなテーマに他なりません。2010年以降古い会員制システムから脱却し、コペルニクス的転回を成し遂げた同クラブですが、ゴルフ業界へ投げかけるものは大きく、今後もその動向から目が離せません。