埼玉県の飯能グリーンカントリークラブを経営している飯能開発株式会社と、その株式95.8%を所有する一般社団法人飯能グリーンでは、先日それぞれ第33期と第14期(2016年10月1日~2017年9月30日)の決算内容を明らかにしました。この内容を見る中で特に今回は、入場者数に注目して行きたいと思います。その概要は下記の通りです。
区分 | 当期 | 前期 | 増減率 | |
営業日数 | 354日 | 351日 | 1.1% | |
来場者 | 会員 | 14,264 | 12,719 | 12.1 |
ゲスト | 31,782 | 33,456 | ▼5.0 | |
計 | 46,046 | 46,175 | ▼0.3 |
年間の来場者数は46,000人前後で、前期と当期において大きな変化は認められず、18ホールズのゴルフ場としては大変健闘していると思われますが、同クラブでは5万人を目標としており、天候不順による集客減が痛手だったと振り返っております。
ところで注目すべきは、前期に比べ今期の会員稼働率が約12%増加している点と、ゲストの来場者数が5%減少してる事です。この点に付いてクラブでは、昨年から行われてきた会員募集が功を奏し、新規入会者の来場者数がアップし会員稼働率を上昇させると共に、同伴するゲスト数が多くなったとしております。
会員同伴のゲスト数が増加する半面、全体的にゲストの来場者数が減少しているのは、大手集客サイトを通じた来場者数が減少している為と、クラブ側では分析しております。会員の満足度を高める事が、健全なクラブ運営へ反映されると言う、ある意味会員制クラブ運営の基本的姿が、此処に垣間見える様に思われます。
ところで当該クラブの客単価は、1万円以上2万円未満の中間点を前後しており、当期営業利益は約1,200万円を確保し13年連続の黒字決算となっております。