『ファンケル クラシック 2017』優勝は米山剛選手_シニア初優勝

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米山プロ優勝20170820.jpg 2017年8月18日~20日までの3日間、静岡県の裾野カンツリー倶楽部を舞台にして『第17回ファンケルクラシック』2017が開催され、優勝したのはシニア3年目の米山剛選手でした。米山選手はシニアツアー参戦後度々優勝争いに顔を出すものの、今一歩のところで優勝をつかむ事が出来ませんでした。自身レギュラーツアーで優勝したのが18年ほど前の事であり、優勝の味も忘れてしまっていた様です。

 最終日7アンダーの加瀬秀樹選手が単独トップでスタートして行く中、試合はバックナインに入り一時7アンダーで5選手が、首位タイとなる混戦状態でした。この状態は18ホールの試合終了時点まで引きずり、最終的に真板潔、清水洋一、S コンラン、米山剛、キム ジョンドク(金鍾徳)の5選手が7アンダーであがり、18番パー5ホールを使用してのプレーオフへ突入する事になったのです。

米山プロ優勝20170820-2.jpg プレーオフ1ホール目で真板選手が2打目でOBを打ち脱落したのですが、2ホール目は4選手共にバーディを奪い3ホール目へ突入して行きました。特にこの2ホール目で米山選手は、他の3選手が簡単なバーディパットを残したのに対して、7メートルの下りパットを残しました。多くのギャラリーがここで同選手が脱落する事を予想していたと思われますが、同選手は何とこのバーディパットをねじ込み、次のホールへ望みを託す事が出来たのです。

 首の皮一枚つながった同選手は3ホール目、その2打目でピンそば30センチと言うスーパーショットを放ったのです。他の3選手が如何にバーディを取ろうとも、立ち入るスキを与えなかったのです。これで3ホールに及ぶプレーオフに決着がつきました。

 このショットを述懐した同選手によれば、距離234ヤード若干アゲンストと言う中、打ち下ろしを判断して4番のユーティリティでドローをかけて打ったとの事ですが、このスーパーショットを呼び込んだのは、取りも直さず開き直って打てた2ホール目の、バーディパットに有ったと分析しております。

 今大会は5選手がプレーオフへ突入して行くと言うシニア史上初の出来事が起りましたが、米山選手による劇的な優勝を予感させたのか、初日と2日目は天候に恵まれなかったものの、最終日は暑さが和らぎ8,028名が観戦し、その合計ギャラリー数は22,666名となりました。大会2番目の記録となりました。

 なお今年ドラコンホールは1番ホールに設けられ、見事1位に輝いたのは306ヤードを飛ばした川岸良兼選手でした。なお2位は302ヤードで柳沢伸祐、3位は290ヤードでフランキー ミノザの各選手でした。