千葉県のブリック&ウッドクラブは、株主会員自らが経営及び運営しているゴルフ場です。自主運営して行く為には財源となる収入が無ければ成り立たない訳ですが、通常のゴルフ場であれば1.会員及びビジターを合わせた来場者収入 2.会員からの年会費収入 3.名義書換料収入と言う3本柱が考えられます。
当該クラブでは上記3点以外にミニマムユースと言う独自の制度を設け、会員への利用負担を義務付けております。この点が株主会員制で自主運営している他クラブとの大きな相違になるのですが、この内容は当過去帖で既に記述している事から、今回は年会費について取り上げてみたいと思います。
年会費(消費税込み)_2017年8月現在 | ||
普通会員 | Aコース | 149,000円 |
Bコース | 75,000円 | |
Cコース | 49,000円 |
年会費(消費税込み)_2017年8月現在 | ||
優先会員 | Aコース | 198,000円 |
Bコース | 99,000円 | |
Cコース | 65,000円 |
首都圏の一般的会員制ゴルフ場に於いては、3万円から6万円程度が主流である事を見た場合、当該ゴルフ場の年会費は突出している様にも見えます。では預託金制か或いは株主制かは別にして、10万円以上の年会費を徴収しているゴルフ場には、どの様なクラブがあるのでしょうか。以下が足早にピックアップしたクラブです。
年会費(消費税別)_2017年8月現在 | ||
東京都 | 小金井カントリー倶楽部 | 300,000円 |
千葉県 | 我孫子ゴルフ倶楽部 | 180,000円 |
麻倉ゴルフ倶楽部 | 120,000円 | |
鷹之台カンツリー倶楽部 | 180,000円 | |
GC 成田ハイツリー | 171,600円 | |
茨城県 | 千代田カントリークラブ | 100,000円 |
イーグルポイントGC | 900,000円 | |
龍ヶ崎カントリー倶楽部 | 100,000円 | |
埼玉県 | 武蔵カントリークラブ | 150,000円 |
嵐山カントリークラブ | 143,334円 | |
神奈川 | 戸塚カントリー倶楽部 | 100,000円 |
相模原ゴルフクラブ | 120,000円 | |
箱根カントリー倶楽部 | 120,000円 | |
レイクウッドGC | 100,000円 |
この様に見て来ると年会費が高いのは、いわゆる名門と言われるクラブに集中している事がわかります。ビジターの来場を制限し会員を重視したクラブ運営では、来場者収入には限界があり、会員負担への依存度を高めなければならないのだと言えます。
この基本的な姿勢が、ブリック&ウッドクラブに於いても貫かれており、クラブ運営が成り立っています。年会費収入はクラブの重要な財源であり、会員の協力は必要不可欠なのです。この様な事から当該クラブへ入会すると言う事は、ホームコースとして利用する事でもあり、年間のラウンド回数がわずかと言う利用状況では費用対効果が薄れ、会員満足度も低くなってしまうものと思われます。
古い名門コースと似た側面を持ちつつも、<新しい生き方を追求>しているブリック&ウッドクラブですが、ゴルフプレーヤーにとってそのエッセンスに触れる事は、また新たなゴルフライフへ導かれる事でもあります。是非、新境地への扉を開けてみて下さい。