松山英樹選手涙を流す_『第99回全米プロゴルフ選手権』2017

  • 投稿日:
  • by

 アメリカ・ノースカロラナ州シャーロットにあるクウェイルホロークラブ(7,600ヤード_パー71)に於いて、8月10日~13日までの4日間開催されたメジャー最終戦の『全米プロゴルフ選手権』2017は、ジャステイン トーマス選手の優勝で幕を閉じました。日本人悲願のメジャー優勝は、またしてもお預けとなってしまいましたが、松山選手の善戦は日本のゴルフファンをひきつけて止まないものでした。

 最終日のバックナインに入り一時は7アンダーで首位に5人が並ぶ混戦状態でしたが、ジャスティン選手は17番のパー3ホールにおいて、池側に立つピンを果敢に攻めバーディを奪取し、この混戦状態にとどめをさしたのです。最終組の一組前でプレーしていた同選手は、現地時間13日18時48分(日本時間14日7時48分)8アンダーで先にホールアウトしていたのですが、最終組のK キスナー選手が18番ホール2打目を打った時点で優勝が確定しました。

 舞台となったクウェイルホロークラブは、どの様なコースだったのでしょうか。簡単な概略は、下記の通りです。

距離 パー 距離 パー
1 524 4 10 592 5
2 452 4 11 462 4
3 483 4 12 456 4
4 184 3 13 208 3
5 449 4 14 344 4
6 249 3 15 577 5
7 546 5 16 506 4
8 346 4 17 223 3
9 505 4 18 494 4
3,738 35 3,862 36

 松山選手は予選初日を無難に1アンダーでまとめたのですが、2日目は先週優勝した『WGCブリヂストン招待』の最終日を彷彿とさせるノーボギー7アンダーと言う圧巻のゴルフで、予選2日間合計8アンダーとして一躍暫定首位タイへ躍り出たのです。

 3日目はショットがぶれトータル6アンダー2位タイへ順位を下げたのですが、最終日での追い上げを多くのファンが同選手に期待しました。しかしながら最終日同選手は、バーディが5つなのに対して、ボギーが6つも出てしまう苦しい展開で、特に16番ホールでショートパットが外れボギーとしてしまった段階で、トップ追撃は困難な状態となってしまいました。

 試合終了後のインタビューで松山選手は、涙を流しました。タフだとの評価が高い同選手の涙は、カメラがまわっている中で初めて見た様にも思えます。松山選手が汗を拭う仕草ながら目頭を何度も覆う姿は、見る者の涙をも誘い悔しさがひしひしと伝わって来るものでした。

 4日間夢の舞台へ日本のゴルフファンをいざなってくれた同選手ですが、その活躍は近い将来必ずメジヤーで勝利してくれる、その様な期待を残してくれるものでもあり、結果はトータル5アンダー・5位タイでした。なお忘れてならないのは日本ツアーで活躍している選手たちであり、今回どの様な成績を残したのかは下記一覧の通りです。

  選手  予選ラウンド  4日間合計
スコア 順位 スコア 順位
谷原 秀人 +4 60T +11 67T
池田 勇太 +9 106T CUT
小平 智 +5 70T +5 48T
K キョンテ +3 43T +11 67T
S ヨンハン +15 140T CUT