アメリカ合衆国大統領選挙へ向けた予備選華やかりし今日、共和党から立候補しているドナルド・トランプ氏の時代錯誤的問題発言は、一部のアメリカ国民から熱狂的支持を受ける反面反発も多く、この影響はゴルフ界に於いても昨年から顕著になっていました。
例えば昨年2015年10月にロイヤル・アンド・エンシェント・ゴルフ・クラブ(以下R&A)は、2019年全英オープンの開催地を、北アイルランドのロイヤル・ポートラッシュ・ゴルフクラブであると明らかに致しました。この年2019年は、かつてのローテーションを遵守するので有れば、トランプ氏所有のターンベリーで開催される予定でした。
まして全英オープンの長い歴史の中で、開催地はイングランドとスコットランドでの持ち回りの様でしたから、北アイルランドとなれば68年ぶり1951年大会以来と成ります。
この決定の背景には、北アイルランド出身プロであるロリー・マキロイ選手などのロビー活動が功を奏したとも言われているのですが、やはりトランプ氏の様々な問題発言_(人種差別、イスラム教徒発言が災いしていると見るのが、妥当なのではないでしょうか。
一説ではヨーロッパに於けるゴルフトーナメント開催スポンサーの多くが、中東の政府系ファンドや企業であると言われており、いわゆるイスラム圏です。
では今後ターンベリーで全英オープンが開催される事は、有り得るのでしょうか。水面下で言われているのは、トランプ氏がゴルフ場を売却したら復活する可能性があるとの事ですが、トランプ氏が中東ドバイの会社より同ゴルフ場を購入したのは2014年の事ですから、直ぐに身売りするとは思えません。
全英オープン開催9コースは、セントアンドリュース・オールド・コースを除き10年に一度開催されてきたのですが、今後このローテーションはどの様に変化していくのでしょうか。