松山英樹選手が2025年PGA TOUR開幕戦の『ザ・セントリー』で、1月5日(日)優勝しました。ツアー通算11勝目です。
米国ハワイ州のカパルアリゾート プランテーションコース at カパルア(7,596ヤード_パー73)へ、2024年のツアー優勝者とフェディックスカップランキング上位50名迄の合計59名が参集し、『ザ・セントリー』が1月2日(木)に開幕しました。
3日目の1月4日は、首位戦線を行く松山英樹選手とコリン モリカワ選手による、スコアの伸ばし合いとなりました。当日は共に11アンダーでラウンドし、スコアを松山27アンダー、モリカワ26アンダーで最終日を迎える事になりました。
予想通り最終日もまた松山、モリカワ2選手による一騎打ちの熱い戦いとなりましたが、結果は松山選手が3打差で追撃するモリカワ選手を突き放しての優勝となりました。ちなみに松山選手は4日間を通し、2イーグル、33バーディ、2ボギーという素晴らしい内容のゴルフでした。松山選手の4日間の順位は、下記の通りです。
| 1日目 | 2日目 | 3日目 | 4日目 |
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首位 | T・Hoge -9 | 松山(合計-16) | 松山(合計-27) | 松山(合計-35) |
松山英樹 | 2位タイ -8 | 1位(合計-16) | 1位(合計-27) | 1位(合計-35) |
2025年1月1日にPGA女子ティーチングプロB級資格者、5期生8名が誕生しました。既に昨年12月11日には、公益社団法人日本プロゴルフ協会(PGA)の認証式が行われ、認定証が贈られています。
下記一覧は、5期生8名の方々です。(順不同)
No.1 新田 有希
No.2 大村 桃葉
No.3 野間 琴葉
No.4 赤羽 蒔菜
No.5 柴 晴恵
No.6 寺岡 妃奈
No.7 黒木 望
No.8 横山 颯香
この8名は、2023年7月13日~14日までの2日間、群馬県のサンコーCCでの実技試験に合格し、更に2024年は年間を通じPGAの講習を受講し筆記試験に合格しています。この様な経緯を経て資格取得に至っていますが、PGAに登録された正式な入会日は、2025年1月1日になります。
現時点でPGAの女子ティーチングプロは、5期生迄で総人数33名を擁する規模になりましたが、2024年の実技試験では14名が合格しており、順調に推移しこの14名が入会するならば、2026年は47名になります。ゴルフ競技で賞金を稼ぐのみならず、アマチュアゴルファーを指導する事で、人生設計を立てようとする女性が増えています。
日本カントリークラブ(埼玉県)に於ける女性用施設増築工事が、2024年12月25日に完了しました。工事は同年4月より開始されましたので、実質9ヶ月間におよぶものでしたが、部分的に完成した施設については、来場者が適時利用して来ておりました。最後にロッカー部分が、完成し完了となりました。
約50年前と言う設立当初からの女性施設を現代的内容へ、また増加する女性来場者に対応出来る様、新たな施設を増設させた訳ですが、これは一重に当該ゴルフ場が生き残りをかけ、時代の変化へ対応していく為の大改革でした。
これにより多くの女性来場者の受け入れが可能となりましたので、従前にまして集客数は今後伸びて行く事と思われます。
この度の工事自体は約9ヶ月間でしたが、着想と準備期間を含めますと完成まで約4年の歳月を当クラブは費やしています。今回どの様な理由で、どの様な過程を経て、どの様な増築工事を行ったのかについて、『提言&レポート』でその詳細をまとめました。『提言&レポート』のURLは下記の通りです。
https://www.hanzo.co.jp/wp/wp-content/uploads/2024/12/0688b2bf8c3c17bc7732131de2afae69.pdf
是非一度覗いてみて頂ければと思います。
株式会社エイチ・ジェイと株式会社仙台空港カントリークラブは、2024年12月17日に連名で「株式譲渡契約締結についてのお知らせ」を、関係各位へ送付しました。その内容を視認し易く、図式化したのが下記表です。
このお知らせにて両者は、これ迄の経緯と現状を述べていますが、主要な内容は次の2点に集約されます。
1点目は(株)仙台空港カントリークラブに対する会社更生手続きが東京地裁及び高裁に於いて棄却された事、2点目はSW開発の破産管財人が裁判所の許可を得て、(株)仙台空港カントリークラブの全株式をエイチ・ジェイへ譲渡した事です。
(株)仙台空港カントリークラブの運営は2023年2月より、WO側が民主的手続きを経ず、それまで運営に携わって来たエイチ・ジェイ側スタッフを強引に排除する形で行われて来ている事から、エイチ・ジェイ側がこの運営権を取り戻すべく裁判闘争を行ってきていました。狡猾な手法で裁判を翻弄するWO側に対し、エイチ・ジェイ側は東京地裁及び高裁から有効な回答を勝ち得なかった、これが裁判闘争に於ける結果でした。
この様な中SW開発の破産管財人は、裁判所の許可を得て同社が保有している(株)仙台空港カントリークラブの全株式を、2024年12月11日エイチ・ジェイへ譲渡したのです。これにより約1年10ヶ月ぶりにエイチ・ジェイ側は運営を取り戻すと共に、WO側関係者を同ゴルフ場運営から排除し得たのです。
しかしこれで一安心とは行かず、その後WO関係者は強引に当該ゴルフ場施設への立ち入りを試みており、関係者によればガードマンとの小競り合いを繰り返している様です。またWO側は、運営期間中に当該ゴルフ場用地を第三者であるガーデンゴルフクラブ株式会社へ譲渡してしまっている為、この問題は今後尾を引く問題としてエイチ・ジェイ側へのしかかっています。
当該事件の原点は、SW開発の株式所有割合を半々にした点にあるのですが、日本流の相手を思いやると言う独特の手法が、国際ビジネスでは脇の甘さとなり、痛手を被る形になってしまいました。当該ゴルフ場事件は今回の株式譲渡で一件落着とは言えず、今後も紆余曲折が有り得る様な雲行きです。
日本で開催されたPGA TOUR・『ZOZO CHAMPIONSHIP』は、6年契約の最終年に当たる今年で終了しましたが、2025年の来年は新規に『Baycurrent Classic』が、神奈川県の横浜カントリークラブで開催される事になりました。
タイトルスポンサー契約社である株式会社ベイカレント(代表取締役社長:阿部義之)は、この契約に関し2024年12月11日、「当社の国内外での認知度向上と企業価値の向上に寄与するもの」だとして、公式見解を発表しております。企業概要は下記の通りです。
■ 資本金 282百万円
■ 所在地 東京都港区麻布台1-3-1 麻布台ヒルズ森JPタワー
■ 売上高 939億円(2024年2月期、連結)
■ 業 務 総合コンサルティティング
この大会はJGTOとの共催になりますので、JGTOツアーを戦っている選ばれし日本人選手も参戦するものと思われますが、2025年のPGAツアーカードを獲得している松山英樹、久常涼、大西魁斗、星野陸也、金谷拓実の5選手の勇姿を見れる事は、日本のゴルフファンにとっては格別なのでは無いかと思われます。
2024年12月18日に横浜カントリークラブは、フェデックスカップ・フォールシリーズの第3戦として、10月9日(木)~12日(日)に『ベイカレントラシック』開催が決定したとして、同クラブのWebサイトで公表しています。
なお契約は複数年としているものの、現時点で具体的な年数は不明です。
田中耕太郎社長(PGM)、嶺井勝也社長(平和)、三好康之社長(アコーディア社就任予定)
株式会社平和は、2024年12月19日東京・東上野の本社会場にて、『株式会社平和 アコーディア・ゴルフの子会社化に関する説明会』を行いましたが、会見には株式会社平和・代表取締役社長の嶺井勝也氏、パシフィックゴルフマネージメント株式会社・代表取締役社長の田中耕太郎氏、株式会社アコーディア・ゴルフ代表取締役社長へ就任予定の三好康之氏の3名が登壇しました。
下記は3者の発言内容を咀嚼し、重複しない部分をまとめたものになります。
嶺井氏
アコーディア・ゴルフを傘下へ組み入れる事で大きなシナジー効果を得られる。女性を含めた若年層の開拓が、今後の課題であると共に此処に大きな伸びしろが有ると考えている。
借り入れた金額については、収益増加している現時点で負担感は無く、充分に返済可能と考えている。
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田中氏
今後もM&A等の手法でゴルフ場を取得して行くが、これ迄はアコーディア・ゴルフ社と競合するケースが多々あり、苦い思いをしたケースも有ったが、今後は双方が手を組んで対応して行けるメリットが出て来た。
またゴルフ場資材や人材についても、共有化して行ける利点が大きい。
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三好氏
グループ内の173コースの中には、例えば成田ゴルフ倶楽部の様にPGMグループのGRAND PGM同等のグレードとサービスを提供しているコースも有り、将来的には可能性としてPGMグループとの組み換えも考えられる。
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321コースと言う世界最大規模となる平和のゴルフ事業ですが、2025年1月31日巨大船の船出になります。
東証プライム上場の株式会社平和は、PJC Investments株式会社の全株式を取得し子会社化する契約を、保有会社であるPJC Investment Holdings L.P.との間で締結する事を、2024年12月18日に開催された取締役会にて決議すると共に同日実行した事を、同じく同日に広報を通じ明らかにしました。
PJC Investments株式会社は株式会社アコーディア・ゴルフの全株式を保有している事から、平和は2024年11月末現在173コースを擁するアコーディア・ゴルフを孫会社化し、傘下へ組み入れる事になります。既に平和傘下のPGMグループは、11月末時点で148コースを所有しておりますので、平和は結果的に321コースを保有しますが、これは世界でも例を見ないものです。
今回この平和の取得費用は概算5120億円になりますが、2025年1月31日にPJC Investment Holdings L.P.へ決済されます。なおこの費用全額は、三井住友銀行とみずほ銀行から期間7年間の予定で、決済日同日に借り入れる予定にしています。
平和は遊技機専業メーカーから総合レジャー企業への成長を目指し、2011年12月にPGMホールディングス株式会社を取得した訳ですが、ゴルフ市場は今日再拡大の局面にあるとの判断から、ゴルフ事業強化へ向けこの度の取得に至っています。この度の株式取得に当たっては、野村證券、SMBC日興証券、みずほ證券をアドバイザーとして、法的側面はベーカー&マッケンジー法律事務所を起用しています。
なお平和によれば、PGMとアコーディアのゴルフ場運営統合は想定せず、双方の特性を活かす方針であり、シェアを奪い合うと言う弊害は無いとの判断です。
一般社団法人日本ゴルフツアー機構(JGTO)は2024年12月18日(水)、2025年シーズンツアーに『前澤杯 MAEZAWA CUP 2025』が新規大会として、加わる事を明らかにしました。概要は下記の通りです。
■ 開催日:2025年4月14日(月)~4月23日(水)_期間内で最大10日開催
■ 競 技:18ホール ストロークプレー(予定)
■ コース:MZ GOLF CLUB(千葉県長生郡睦沢町佐貫4900)
■ 予 選:2025年4月24日(木)~4月25日(金)
■ 決 勝:4月26日(土)~4月27日(日)
■ 賞 金:総額は最大4億円 / 優勝賞金は最大8,000万円
■ 主 催:むつざわゴルフパーク株式会社
■ 共 催:一般社団法人日本ゴルフツアー機構
■ 運 営:ブリヂストンスポーツ株式会社
2021年の夏から秋にかけて、旧・デイスターゴルフクラブ(千葉県)が大林組から前澤氏へ譲渡された、この様な話がM&A業界を駆け巡っていました。実際、大林組は2021年12月30日をもって、当該ゴルフ場の運営を終了していますので、以降確定的な話としてこの間定着していました。
であるならば、前澤氏によるZOZOへの置き土産であるPGA TOUR『ZOZO CHAMPIONSHIP』は、旧・デイスターGCで開催されるのでは無いかとの憶測も呼んだのですが、結果はPGA TOURとの6年契約は習志野CCで終えています。そして遂に来年、前澤氏は旧・デイスターGCをMZ GOLF CLUBと名称を変え、JGTOツアーの大会としてお披露目する事になったのです。
ところでこの試合の最大の特徴は、プロアマ戦が1日50組開催されるのですが、この参加権を1組100万円で販売される点です。前澤氏曰く、「経済がしっかりと回る大会」を目指すとしておりますが、日本ではこれまでに無い運営方式ですので、どこまで日本のゴルファーに受け入れられるのか、未知数の部分が多い大会とも言えます。
アイデアが湧き出て来る前澤氏の動きから、今後も目が離せません。
一般社団法人 日本ゴルフツアー機構(以下JGTO)は2024年12月18日(水)、2025年シーズンの試合数と日程を都内会場にて公表しました。本年3月19日の会員総会を経て、新たな体制下で船出したJGTOですが、当時諸星裕新会長はアジアを一つの市場として捉え、JGTOツアーを発展させていくとの所信を述べていました。
方や副会長職の倉本昌弘氏が当時会見で語った内容を咀嚼すると、「2024年は諸問題の整理とスポンサーとの意見交換などコミュニケーションを良く取り、試合数増加へ向けた基礎固めの年にしたい、2025年に即試合数が増加するとは見込めていない」、とのものでした。2024年の試合数は共催も含めると24試合を数えますが、2025年も同様に24試合になりました。
試合数 | 開催中止になった大会名 |
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1 | ISPS HANDA 欧州・日本どっちが勝つかトーナメント! |
2 | For The Players By The Players |
3 | 長嶋茂雄 INVITATIONAL セガサミーカップゴルフトナーメント |
4 | 横浜ミナト Championship ~Fujiki Centennial~ |
試合数 | 新たに開催される大会名 |
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1 | 前澤杯 MAEZAWA CUP |
2 | リシャール・ミル チャリティペアマッチ&トーナメント |
3 | ISPS HANDA 夏の決戦・誰が一番強いんだトーナメント |
4 | ISPS HANDA 秋の決戦・どこまでバーディ取れるんだトーナメント |
諸星会長は現在進行形の案件が3件位有り、場合によっては2025年中に発表出来る可能性が有るとして、JGTOツアーへ取り組もうとするスポンサーの意欲と、手ごたえを掴まれている様でした。明るい兆しが出て来たと言えます。
全米女子プロゴルフ協会(USLPGA)は2024年12月4日、競技資格に関する性別方針を明確にすると共に、その内容を『lpgaジェンダーポリシー』としてまとめ公表しました。
概要は下記の太字で表現した内容になりますが、英文での内容をグーグル翻訳を通じ表記しています。
『出生時に女性と指定された選手は、LPGAツアー、エプソンツアー、レディースヨーロピアンツアー、およびその他のすべてのエリートLPGA大会に出場出来ます。出生時に男性と指定された選手や男性思春期を経験した選手は、前述のイベントに出場出来ません。』
この内容は、性転換手術を受けた出生時男性、或いは女性を自認する出生時男性に対し、USLPGAは指定した上記試合への出場を認めない、と言うものになります。
またジェンダーポリシーを読み進めると、ゴルフは誰でも楽しめるスポーツであり、男女を問わないオープン競技では、ワールドハンディキャップシステムを基に公正公平に競争出来る、ともしています。
今回USLPGAがこの様な内容を公表した背景には、2024年夏にパリで開催されたオリンピックでのボクシング事件が有ります。この試合へはアルジェリアと台湾の元男性2選手が、女性として参戦したのですが、この2選手については2023年の世界選手権で性別適格検査で不合格になっており、オリンピック開催期間中に物議を呼びました。
様々な議論を呼んだ事件でしたが、USLPGAはパリオリンピック時の様な混乱を避ける為、いち早く基本的な方針を打ち出したものと思われます。