2025年1月31日予定通り株式会社平和は、株式会社アコーディア・ゴルフの親会社であるPJC Investments株式会社の全株式を取得し子会社化しました。同日PJC Inv.社は株式会社アコーディア・ゴルフホールディングスへ商号変更すると共に、本店所在地を此れ迄の港区西新橋より、台東区東上野1-14-7へ変更しました。
また代表取締役についても石井歓氏に代わり、パシフィックゴルフマネージメント株式会社(PGM)の非常勤取締役である三好康之氏が、同日就任しています。同氏は1984年4月に旧・株式会社住友銀行へ入社し、以降数社の企業役員を経て2017年4月に、平和及びPGMの特別顧問へ就任していました。
この度の株式取得により平和は、321ゴルフ場を保有する事になりましたが、これは世界でも例を見ない規模と言えます。今回この買収を記念し、平和とPGMそしてアコーディア社が三位一体となり、2月28日から3月1日までの2日間、沖縄県の「PGMゴルフリゾート沖縄」にてチャリティゴルフを開催します。
この大会は此れまで『HEIWA・PGMチャリティゴルフ』として開催されて来ていましたが、衣替えをし『PGM×ACCORDIA チャリティゴルフ』となります。現状目に見える変化は少ないものの、徐々に巨艦が足跡を残して行くのだと思われます。
太平洋クラブはこの度、台湾のタイフォンゴルフクラブとレシプロカル契約を締結しました。これは単なる相互利用と言うものでは無く、それぞれの会員が会員としての待遇にて、それぞれのクラブで受け入れられるものです。
台豊ゴルフクラブ(TAIFONG GOLF CLUB)の概要は下記の通りです。
■ 所在地:彰化県大村郷福興村学府路77号
■ 開場年:1977年
■ 設計者:渡辺 弘
■ コース:18ホールズ_7,302ヤード_パー72
■ 連絡先:TEL 04-8521102 / FAX 04-8534313
■ W E B:https://www.taifonggolf.com.tw/
当該クラブ2代目のオーナーである林伯實氏は、2001年に多額の資金を投入しコース改造を行っています。以降チャンピオンコースとして国際大会の会場にもなっており、更に新クラブハウスはポルトガルのアルヴァロ シザ氏によるもので、クラブの象徴とも言えるものになっています。
なおグリーンの芝種は、ティフイーグルが使用されています。
鶴舞カントリー倶楽部(千葉県)では2025年4月1日より、会員権の名義書換を再開します。これは2022年10月1日より正会員の補充募集開始に合わせ、既存会員権の名義書換を停止にしたのですが、2025年2月に入りほぼ完売の見込みとなった為に再開するものです。
書換再開に合わせ料金の改定が、下記の様に行われます。
会員種別 | 停止前料金 | 再開後改定料金 |
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正会員 | 1,320,000円(税込) | 2,200,000円(税込) |
平日会員 | 660,000円(税込) | 1,100,000円(税込) |
限定平日会員 | 528,000円(税込) | 880,000円(税込) |
約2年半に及び行って来た会員の補充募集ですが、新規入会者は現会員から推薦されたと言う方が多く、いかに現会員が会員募集の大きな歯車となり、推進役を果たして来たかが分かります。そこには当倶楽部会員の自信と、倶楽部愛を垣間見る事が出来ます。
ところで名義書換料は上記の様、大はばに改定されますので、再開時に於ける会員権の動向も気になるところです。なお入会条件は、これ迄通りとしています。
公益財団法人日本ゴルフ協会(以下JGA)は2025年1月31日、株式会社ユニクロとパートナーシップ契約を締結した事を明らかにしました。
パートナーとしてのユニクロからJGAが受ける具体的な支援は、上記写真でも確認出来る様、JGAナショナルチームへ選出された選手やスタッフが着用するユニフォームを提供して頂く事だったり、強化試合開催の為の資金援助だったりします。
ユニフォームと言う物的なものに対する支援は、目で見て誰しもが確認出来るものですが、事競技会となれば開催へ向けての目に見えない支出が、選手のみならず主催者側には山ほどあるのが現実です。
此れ迄毎年11月末から12月にかけ、宮崎県のトム・ワトソンゴルフコースにて開催されて来たJGA「地区強化指定選手チーム対抗戦」が2025年の今年より衣替えし、「ユニクロ日本ジュニアゴルフカップ/8地区対抗戦」へと名称変更されます。全国8地区から選出された男女各3名の合計48名による、チーム戦と個人戦が行われますが、この変化もまたユニクロによるスポンサードの一環と言えます。
この競技会で優秀な成績をおさめた選手へは、一般財団法人ファーストリテイリング財団より国際競技遠征への機会が提供されます。
ユニクロがパートナーになった事で、選手やJGAに活動の幅が広がって行くのが、手に取る様に分かります。これらが下地になり、世界で活躍する選手が数多く、日本から輩出されるのを期待したいものです。
画像:2025年2月11日号FLASH(光文社)
福島県のゴルフ場・棚倉田舎倶楽部が、いま激しく揺れています。この内容を2025年1月28日(火)に発売された写真週刊誌、FLASH(2025/2・11 No.1762)が詳しく伝えています。
当該ゴルフ場は東コース、中コース、西コースと言う27ホールで構成されており、中でも西コースは様々な大会でも使用されて来た難易度の高い名コースです。この西コース9ホールを潰し、ソーラーパネルを敷き詰め発電所を造る計画が、昨年来運営会社の社長である石川勝美氏を中心に進められています。
この動きに対し当該クラブ会員や地元住民が危惧し、2024年12月25日に反対署名3000筆を、かつて当該クラブで研修生をしていたプロゴルファーの藤井誠氏が代表し、クラブ支配人へ手渡しました。同席していた宮川町長は町内リゾート施設と連携し、誘客への協力をして行きたいとし、間接的に現状維持を望む発言をしています。
当該ゴルフ場支配人によれば、2025年中は中コースを存続させるとはしているものの、先行きの不透明さは否めません。会員や地域住民の意思を無視したソーラー発電所を、石川社長が強引に造るのか、今後の動向が気になります。
柴田和則・支配人 / 藤原 治・キャプテン / 小川 朗・JGJA会長
2025年1月28日(火)19時より都内会場にて、JGJA大賞受賞式が開催されました。今回受賞したのは、50年に渡り「道東オープン」を開催して来た、北海道のゴルフ場・帯広国際カントリークラブです。なおこの大賞は、日本ゴルフジャーナリスト協会(JGJA)会員の投票により、決定されたものです。
このトーナメントはプロ及びアマそれぞれの部門を設け、1975年(昭和50年)に第1回目が開催され、昨年2024年(令和6年)に節目の50回目を迎えました。この間、コロナ禍の関係から2020年と2021年更には2022年の3大会を中止せざるを得ませんでしたが、この様な外的要因によるものを除けば、絶え間なく今日まで継続して来たと言えます。
スポンサーは無く当該ゴルフ場が主催者になり開催されており、賞金総額1500万円、優勝賞金300万円と言う時も一時的に有りましたが、2010年まではこれらの経費全額を当該ゴルフ場が負担していました。2011年以降は当該クラブの法人会員や地域商店からの協賛金が運営資金の基礎になっていますが、募る時の基本姿勢は「無理をさせない」です。
大会入場者へのチケット代は徴収して無く、来場者は「お祭り」感覚で観戦してくれています。トーナメントの知名度は近年高くなっており、多くのプロからエントリーについて問い合わせを受けています。オープン競技とは銘うっていますが、実際には招待競技とも言え、紹介が無い場合は待機して頂いているのが現状です。
北海道から出席した柴田支配人及び藤原キャプテンは、地域振興の為に今後も無理なく頑張りたい、との受賞スピーチを述べ式を閉めたのは、21時を大幅に過ぎていました。
レインボーヒルズカントリークラブ(千葉県)では2025年1月5日をもって、営業停止しました。関係者によれば、今後どの様に当該ゴルフ場が活用されて行くのか、未定との事です。
当該ゴルフ場は会員制クラブとして運営されて来ておりますが、2016年2月に預託金の無いプレー会員制へ移行しています。この為クラブ解散に当たり、預託金の返還業務などが無い為、比較的スムースだったのかも知れません。
在籍している会員へは、2024年10月に書面で営業停止になる件を伝えると共に、場内掲示やWEBサイトでも広く告知していたとしています。今後の動向が気になります。
諸星 裕 会長 / 倉本昌弘 副会長
2025年1月21日の火曜日、一般社団法人 日本ゴルフツアー機構(JGTO)の諸星会長及び倉本副会長は、定例理事会後のぶら下がり記者会見に臨み、シード権確定へ向けた選手順位付けについて、その算定方式を変更する事を明らかにしました。
JGTOでは此れ迄長きに渡り、選手の年間出場試合総数から得られた賞金総額、この金額の多寡、つまり多い順に順位付けをして来ました。例えば2024年度では賞金ランキング69位までの65人が、2025年度のシード権を獲得しました。
しかしながら、この様な獲得賞金総額に基づいた順位付けが、選手の正確な実力を表していない点については、選手や関係者も充分に理解していました。例えば年間20試合へ出場し、予選落ちする事無く1000万円を稼いだ選手が、20試合へ出場し19試合で予選落ちするものの、1試合で1300万円を稼いだ選手には、順位で勝てないのです。
この様な弊害を無くし、より公平で選手の高いモチベーションを引き出す為には、より正確な算定方法が必要だとして模索されて来ておりました。既に米国では各試合毎に付与されているポイント、この年間獲得ポイント制を採用していますが、JGTOに於いても此れに類似した制度へ、2026年度より移行する事になりました。
細かな制度設計については、現在検討中としていますが、導入前の2025年度は試験的にポイントを各選手へ付与して行き、1部門としてシーズン終了後には表彰したいとしています。倉本副会長によれば、スポンサー企業への告知と説明を既に済ませており、総論で賛成とのご理解を頂いているとのことです。
「賞金王」なる言葉は、日本に於いてもいずれ、死語になるのかも知れません。
2025年1月14日の火曜日にプロゴルファーの陳清波氏が、お亡くなりになられました。故人は1931年10月1日のお生まれでしたので、御年93歳でした。ゴルフ界に於ける生前のご活躍を称えると共に、ご冥福をお祈り申し上げます。
■ 戦歴の一部
・1948年 16歳から淡水GC(台湾)で働く
・1954年 来日、陳清水氏に師事
・1959年 東京ゴルフ倶楽部所属、同年日本オープン優勝(初優勝)
・1960年 『近代ゴルフ』発行
自身のゴルフ理論をまとめた本書は、「ダウンブロー」と言う用語と共にゴルファー
のバイブルとなった。
ホワイトベア杯優勝
・1962年 関東オープン優勝
・1963年 日本プロゴルフ協会入会、マスターズ初出場15位(以降6年連続出場し予選通過)
・1964年 関東プロ優勝、日本シリーズ優勝、チャンピオンズ優勝
・1978年 日本国へ帰化し、日本名を清水奉行とした。
・2014年 日本プロゴルフ殿堂入り(レジェンド部門)
故人の戦歴のみで言えばレギュラー競技にて通算12勝、シニア競技では通算15勝をあげていますが、レッスンや講演なども含めれば、日本ゴルフ界への功績は多大だったと言えます。また日台ゴルフ交流の懸け橋になった事は、言うまでも有りません。
既に葬儀は家族葬にて1月21日に執り行われるも、後日お別れの会を実施する予定との事です。
諸星 裕 会長 / 倉本昌弘 副会長
2025年1月21日(火)一般社団法人 日本ゴルフツアー機構(JGTO)は、都内会場にて定例理事会を開催すると共に、その後の囲み取材を通じ今年度のQTに関する方針を明らかにしました。QTとは2025年時点でシード権を獲得していないプレーヤーによる、次年度のレギュラーツアー出場権を巡る戦いです。
取材に応じた諸星会長と倉本副会長によれば、1次と2次を米国西海岸カリフォルニアのゴルフ場を舞台に、海外選手を主体にスタート時100人規模を目標に、2週間連続で開催するとの事です。当然1次と2次は国内でも開催される訳ですが、開催会場が増えると理解すれば分かり易いと言えます。
2024年で言えば1次は国内8ヶ所で開催されましたが、2025年は海外1ヶ所が増え9ヶ所になります。米国でエントリーした選手は1次~2次を通じ30名ほどに絞られ、以降国内での3次へ合流します。3次で勝ち残った選手は、JGTOツアーの下部ツアーへほぼ出場出来ますので、来年は今年とは違った外国人選手のプレーを、見る機会が増えるものと思われます。
今回のQTに関する新方針については、諸星会長がその下準備を行って来ていますが、昨年JGTOは諸星体制に移行して以降、静かながらも着々とJGTOツアー浮上戦術を練って来ており、今回その一つがお披露目された事になります。JGTOの新たな胎動です。