一般社団法人日本ゴルフツアー機構(JGTO)の青木功会長は、4期8年を務めたJGTOの次期会長選へ手を上げない事を先日公表しましたが、2024年3月4日は都内ホテル会場にて、この件に関する会見を行いました。
青木会長は8年前の就任に当たり、初代会長の故・島田幸作氏より「次は頼むぞ」と言われており、その約束を果たしたかった、これが大きな動機付けになったと当時を振り返ると共に、「島田と同じ8年間を務められたのは何かの縁」、と現在の心境を語りました。
試合数を増やして欲しいと言う選手や関係者の思い、そして自分自身もそのつもりで取り組んで来たが、コロナ禍と言う特殊要因はあったものの、結果は至らなかった。この点は現在も心残りであり、悔しい気持ちで一杯だ。だが3年ほど前から若い人たちが育って来ているのを見ると、良かった、これからだと言う思いも強くなっているとの事。
時期会長選出について青木氏は現時点で白紙状態、誰が選ばれるか分からないとしていますが、会見に同席した法務コンプライアンス担当のJGTO理事・野村修也弁護士は、次期理事候補名簿は既に整っており、次期総会で承認・選出されたならば、この中から互選によって会長が選出されるとしています。
青木氏ご本人は今年82歳になられますが、今後個人としての活動はジュニア育成に携わりたい考えはあるものの、今少しゴルフをしながらゆっくり休みたいと、締めくくりました。
一般社団法人日本ゴルフツアー機構(JGTO)は2024年3月1日、次期会長選へ現・青木会長が出馬する事無く、4期8年を務めた今期限りでの退任を明らかにしました。思い起こせば2016年3月、海老沢元・会長下で低迷するツアーへ、主に内部からの不満が爆発した形で青木会長を誕生させたとも言えます。
会長交代の記者会見時、会見が始まるや否や海老沢会長が、涙目で会見場をあとに離籍する場面が有り、青木新会長が「えびさわさん!えびさわさん!」と連呼し、呼び戻そうにも後の祭りでした。組織の内紛劇が、一挙に噴き出した瞬間でもありました。
選手会からの熱い要望にて実現したと言われる新・青木会長ですが、これまでの8年間についてツアー数の推移をみる事で、簡単に振り返ってみたいと思います。概略は下記の通りです。
年度 | 試合数 | 内共催数 | 単独試合数 |
---|
2016年 | 23 | 3 | 20 |
2017年 | 26 | 3 | 23 |
2018年 | 24 | 3 | 21 |
2019年 | 25 | 4 | 21 |
2020年 | 6 | 1 | 5 |
2021年 | 24 | 1 | 23 |
2022年 | 28 | 3 | 25 |
2023年 | 26 | 2 | 24 |
2024年 | 23(予定) | 1(予定) | 22(予定) |
この推移のみを見た場合、会長職個人の力量のみでは、大きな変化が見られない事が分かります。会長職へ実力者をあてがえばスポンサーを誘致し試合数が増える、この様な考え方は幻想に過ぎず、ツアーの在り方自体を深掘りして行かない限り、明るい兆しは見えて来ない様にも思われます。
公益社団法人日本パブリックゴルフ協会(PGS)は女性ゴルファーを応援すべく、2024年6月4日に「WOMEN’S GOLF FESTA 2024」を全国21コースにて同時開催します。
今回初めての試みになりますが、開催の目標は女性ゴルファーにハンディキャップインデックスを、新たに取得して貰う事です。今回のフェスへの参加資格はハンディキャップインデックスを保有している事が条件になりますので、当然取得されていない女性ゴルファーは参加出来ません。
今後毎年開催されて行くであろう当該フェスタが、魅力あるものへ昇華して行く事で、参加しようとする女性ゴルファーが必然的にハンディキャップインデックスを取得する事になります。これが開催する大きな意義でもあると、関係者は口にします。
フェスタ自体はハンディキャップインデックスにより、5クラスに分けられます。プレー代は必要ですが、フェスタへの参加費は無料です。順位についてはその日の内に集計する予定であり、各クラス毎に1,2,3,7,10位そして10飛びごとの順位の方々が表彰され、商品が贈られます。
なおハンディキャップインデックスは、PGSに加盟している全国のパブリックコースでも、取得する事は可能です。またPGS加盟コースについては、PGSのWEBサイトから確認出来ます。
「ゴルフスタジアム被害者を守る会」の会員13名が原告になり、旧・株式会社ゴルフスタジアムの堀元社長ら13名に対し、損害賠償請求を行った東京地裁裁判が、昨日2024年2月28日に弁論が終結しました。
2019年9月18日に提訴し昨日まで、28回におよぶ裁判及び協議を経ての結審になりましたが、澤田久文裁判長は3月27日に判決を言い渡すとした615号法廷は、11時30分に閉廷となりました。
堀元社長への同様の訴訟は名古屋地裁でも行われており、原告であるゴルフスタジアム事件被害者達が勝訴しているものの、堀被告らは高裁へ控訴している事実を見るならば、今回も同様に敗訴後に控訴する可能性が高いと予想されます。
PGMグループでは2024年2月27日に、同グループ倶楽部の会員権、この名義書換料を2024年4月1日より改定するとして公表しました。すでに個別倶楽部に於いては、改定する旨を発表していましたが、今回はグループ全体での改定内容となります。
改定する倶楽部は全国で17に及び、その17倶楽部が擁する会員権種別は36に及びます。また36種別中、値上げ対象は34種別になります。改定しない2種別は、平日会員権です。特に倍になる倶楽部とその会員種別は下記の通りです。なお金額は全て税込み表記です。
倶楽部名 | 会員種別 | 現在の書換料 | 改定料金 |
---|
札幌北広島ゴルフ倶楽部 | 正会員 | 110,000円 | 220,000円 |
桂ゴルフ倶楽部 | 正会員 | 550,000円 | 1,100,000円 |
阿見ゴルフクラブ | オリジナル正会員 | 330,000円 | 660,000円 |
阿見ゴルフクラブ | ニュー正会員 | 330,000円 | 660,000円 |
阿見ゴルフクラブ | 家族会員 | 330,000円 | 660,000円 |
阿見ゴルフクラブ | 平日会員(月~金) | 165,000円 | 330,000円 |
KOSHIGAYA GOLF CLUB | 正会員 | 275,000円 | 825,000円 |
KOSHIGAYA GOLF CLUB | 平日会員(月~土) | 165,000円 | 495,000円 |
中央都留カントリー倶楽部 | 正会員 | 55,000円 | 165,000円 |
なお書類に不備無く2024年3月31日までに受け付けた入会申請分については、現行料金が適用されますが、4月1日以降の受け付け分については、改定料金となります。
公益社団法人日本プロゴルフ協会(PGA)では2024年2月19日に定例理事会を開催し、3月8日に開催予定の社員総会へ向け、現会長の吉村金八氏が会長選へ立候補しない事が明らかになりました。
新たに会長職へ立候補したのは、明神正嗣氏と槇岡充浩氏の2名です。明神氏は現副会長として現職の強みを発揮するものと思われ、また槇岡氏は前倉本会長の体制下でPGAの運営に携わっており、両氏共に会員への訴求力は高いものがあります。
3月8日は社員総会に先立ち会長選が行われ、午後には新会長が決定している事と思われます。日本プロのスポンサー選定や当該協会のWEB作成問題などなど課題は山積しており、新会長によるPGAの新指針がどの様なものとなるのか、会員の注目度も高まっています。
2024年2月15日~18日までの4日間、米国カリフォルニア州にあるリビエラ カントリークラブ(7322ヤード_パー71)にて、PGAツアー『ザ ジェネシス インビテーショナル』が開催され、日本の松山英樹選手が見事優勝しました。PGAツアー通算9勝目の達成です。
スコアと順位で見る松山選手の4日間の動向は下記の通りですが、トータル17アンダーでの優勝は2位選手へ3打差をつけてのものでした。
| 1日目 | 2日目 | 3日目 | 4日目 |
---|
首位 | キャントレー (-7) | キャントレー (-13) | キャントレー(-14) | 松山 英樹(-17) |
松山 英樹 | 15位タイ(-2) | 9位タイ/合計-5 | 7位タイ/合計-8 | 1位/合計-17 |
最終日に9アンダーと言う猛チャージで、優勝した松山選手の各ホールスコアは、下記の通りです。(〇がバーディ)
ホール | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 | 11 | 12 | 13 | 14 | 15 | 16 | 17 | 18 |
パー | 5 | 4 | 4 | 3 | 4 | 3 | 4 | 4 | 4 | 4 | 5 | 4 | 4 | 3 | 4 | 3 | 5 | 4 |
松山選手 | 〇 | 〇 | 〇 | ━ | ━ | ━ | ━ | ━ | ━ | 〇 | 〇 | 〇 | ━ | ━ | 〇 | 〇 | 〇 | ━ |
公益社団法人日本パブリックゴルフ協会(以下PGS)は2024年2月15日に、エントリーポータルサイトを2月1日にオープンした事を明らかにしました。
そのURLは次の通りです。 https://entry.pgs.or.jp/
このサイトはパソコン或いはスマホからも操作出来、競技へのエントリーや参加費等の支払いを、全て行う事が出来ます。此れまでもエントリーなどは様々な競技団体が、自らのWEBサイトを通じ行って来ていますが、今回画期的と言えるのは、クレジットカードによる代金決済が可能になった点です。
この点に関しPGSでは、様々な代金決済システムを有している企業の中から、最適な企業とシステムを採用し、此の点に多くの神経を払い作り上げたとしています。今や暗号通貨などの分野で、盗みを国家事業として行っている国もあると言われている時代であり、如何にセキュリティーを高めて行けるのかは、一丁目一番地だと言えます。
すでにシステムが稼働し2週間が経過していますが、2月15日時点に於ける集計数は、全日本女子アマチュアゴルファーズ選手権で129名、全日本グランドシニアアマチュアゴルファーズ選手権で56名が、新サイトを通じエントリーしています。
今後PGSのこの動きに刺激され、多くの団体で決済機能を採用して行く事に、なるものと思われます。
神奈川県の葉山国際カンツリー倶楽部では2024年4月1日より、女性名義の会員権について、その取り扱いが変更になります。
現時点では女性名義の会員権は女性のみならず、男性名義へも書き換える事が出来ます。しかしながら4月以降は、男性名義へ書き換える事が、出来なくなります。つまり女性名義の会員権は、男性へ譲渡出来なくなるのです。
女性名義の会員権は換金の余地が少なくなる、市場性が希薄になると言っても過言では無くなります。此れまで女性の買い手が不在であれば、多少売却希望金額を下げてでも、女性は男性へ譲渡する事で換金が出来たのですが、これが今後困難になります。
女性以外へ譲渡が出来ない、この様な状況を想定してか倶楽部では、親族であれば男性であっても名義書換は可能としています。生前贈与の場合、3親等以内の親族限定で正会員税込み475,000円、平日会員税込み375,000円です。また相続の場合も同様の料金ですが、対象が2親等内となります。
しかし此処で一時避難措置として、A子さんからB男さん書き換えたとしても、当該倶楽部曰く、B男さん名義の会員資格は、あくまでも女性名義との事です。将来B男さんが第三者へ譲渡する場合、男性へは出来ず対象は女性に限定されます。
今回のこの改定は、2024年1月の理事会にて決定されたものですが、趣旨は女性会員の絶対数を減少させたくないと言うものです。現時点で倶楽部の総会員数は約3,550名ですが、その内女性会員は約530名が在籍しているとの事です。
埼玉県の飯能ゴルフクラブでは2024年4月1日より、会員権の名義書換料を改定します。今回の改定は1月の理事会にて決定されたのですが、会員へは2月に入りメールで連絡済みとしています。概要は下記の通りです。
倶楽部への納入費用 | 2001年3月まで | 2001年4月より | 2024年4月より |
---|
名義書換料(正会員) | 200万円(税別) | 250万円(税別) | 300万円(税別) |
入会預託金(正会員) | 300万円 | 250万円 | 150万円 |
前回の改定が2001年でしたので23年ぶりでの改定になります。この間日本では勤労者の賃金が上昇しないと言う、先進国ではまれな状態が続いていましたが、ウクライナ戦争以降、我国でも物価高が顕著な状態となって来ています。
当該ゴルフ場に於いても物価高の影響を吸収する為には、名義書換料の値上げは致し方ない、と判断した様です。ところで入会預託金は、2012年に250万円から150万円へ改定されています。