2023年7月下旬から8月初旬にかけ沖縄県を襲った台風6号は、大雨と暴風にて県内ゴルフ場へ大きなダメージを与えました。毎年の台風通過には慣れているとしても、今回は長期間に渡り居座った為、殆どのゴルフ場がクローズしなければならない状況でした。
県内には本格的な18ホール以上のゴルフ場が20、練習場などに併設されたショートコースと言われるものが17コース確認出来ます。今回は18ホール以上の20コースについて、どの位の期間クローズしたのかを調べましたが、その簡単な内容は下記の通りです。
■ 3日間 2コース
■ 4日間 1コース
■ 5日間 1コース
■ 6日間 1コース
■ 7日間 6コース
■ 8日間 4コース
■ 10日間 5コース
比較的被害が少なかったのは離島関係で、極端な被害は無いものの、お客様の搬送に使うフェリーが欠航になった関係から、クローズにせざるを得なかったとしています。とは言え屋根瓦が飛んだ、或いは倒木などは有った様です。
では本島関係のゴルフ場では、具体的にどの様な被害が有ったのでしょうか。ほとんどのゴルフ場で、土砂崩れや倒木に見舞われました。中にはWi-Fi関連や電話などを含めた通信障害、バンカーの砂が舞い上がり消失、フェアウエーが木の葉で埋め尽くされ芝が見えない、等など被害内容を数え上げれば切りが無い状況でした。
本島関係では8月の8日、9日、10日頃より、営業再開へ漕ぎつけています。
2023年第22回ファンケルクラシックを制したのは宮本勝昌選手です。宮本選手の3日間に及ぶスコアと順位は下記の通りです。
| 1日目 | 2日目 | 3日目 |
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首位 | 細川 和彦 -7 | 細川 和彦 -9 (当日-2) | 宮本 勝昌 -14 (当日-7) |
宮本 勝昌 | -3 6位タイ | -7 (当日-4) 2位タイ | -14 (当日-7) 1位 |
最終日は9アンダーで首位を走る細川選手を2打差2位タイにて、I J ジャン、宮本勝昌、片山晋呉の3選手が追う展開でしたが、宮本選手が遂にバックナインに入った11番ホールにて細川選手を捉え、12アンダーにて首位タイとし、その後14アンダーまでスコアを伸ばし優勝しました。
シニアルーキーとして初参戦した宮本選手ですが、「これでシニアの一員になれた」と初優勝を喜ぶと共に、「常に支えてくれている家族には感謝したい」と結んだスピーチでは、涙ぐむ場面もありました。
生野高原カントリークラブ(兵庫県朝来市)にて2023年8月18日の金曜日14時過ぎ、プレー中の同県明石市副市長である横田秀示(60)さんが、3番ホールにて倒れているのが発見されました。
同じパーティーの同僚の方が倒れている横田さんを発見し、すぐさま救急連絡をするも、連絡を受けたゴルフ場関係者が駆け付けた時には、同僚者が心臓マッサージを施している最中だった様です。間もなく到着した救急車にて、横田さんは病院へ搬送されましたが、同日夜半に死亡が確認されました。
同ゴルフ場は高原と言うその名の通り標高が高く、平地よりも4度前後気温が低いのが特色になっています。また昨日は曇り空にて、ゴルフ場関係者曰く、比較的爽やかだったとの事。横田さんの死因については、警察及び病院側から現時点で明らかにされていません。
尋常ではない動きをしている2023年の台風6号は、沖縄県のほとんどのゴルフ場へ、甚大な被害およぼしています。(一社)沖縄県ゴルフ協会では被害状況をまとめようとしていますが、加盟ゴルフ場との通信手段もままならず困惑しています。
一部情報が入って来た内容では、➀コース内土砂崩れ ➁電話線断線 ➂倒木など被害内容を数え上げれば切りが無く、詳細は今後の調査及び報告待ちと言えます。各ゴルフ場では若干の差はあるものの、7月31日午後或いは8月1日からクローズにし8月9日頃までの約10日間、営業どころか被害対策に追われています。
各ゴルフ場の甚大な被害について県はどれ程把握しているのか、そしてどの様な復旧案を持ち合わせて居るのか、知事公室防災危機管理課へ問い合わせしたところ、「現状を把握し切れていない」との事でした。通信手段が回復してくる中で、徐々に被害状況が明らかに成るものと思われます。
PGA TOURは2023年8月7日、2024年度のツアースケジュールを発表しました。此れまでの年度シーズンは年をまたいでいましたが、来年度からは切りよく1月からスタートし、遅くとも同年9月初旬には終了します。
1月にツアーがスタートしていたのは2012年迄ですので、12年ぶりでの復活となります。レギュラーツアーは全36試合、1月4日~7日に開催される『ザ セントリー』で開幕し、8月8日~11日開催の『ウィンダム選手権』で終了します。その後、選ばれし選手のみでFedExCupプレーオフ3試合が開催されますので、実質的試合数は39試合になります。
開催地はアメリカ、メキシコ、スコットランド、カナダ、ドミニカ共和国、プエルトリコと広範囲に及びますが、日本での開催は有りません。レギュラーツアー中3試合が、FedExCupとDP WORLD TOUR両リーグの公式戦として、共有されている点もまた大きな特徴だと言えます。
昨年の8月1日に発表された2022~2023シーズンのツアー日程は、レギュラーシーズン44試合とプレーオフ3試合を含めた全47試合でしたので、2024年度シーズンの試合数が8試合減少している事が分ります。また7月第2週に開催予定の試合に於いては、詳細が未定となっており、これらを振り返るとPGA TOURの先行きに不安を覚えます。
米国では秋から国民的スポーツのビッグイベントが目白押しですが、2024年9月、10月、11月、12月の4ヶ月間、ゴルフトーナメントは全くの空白状態になるのでしょうか?
2023年の今年、開場60年を迎える旧・相武カントリー倶楽部は、2023年8月1日『東京相武カントリークラブ』へクラブ名称を変更しました。60年目にして初めての改称となります。
当該ゴルフ場が2012年8月にアコーディアグループ入りし、約10年が経過した今日、様々なリニューアル工事が行われています。昨年春から開始されたクラブハウスの建て替えは、2023年9月9日よりプレオープンし11月1日にグランドオープンする予定です。
また昨年春から行われているベントグリーンの2面化は、ほぼ完成しているとの事です。此れまでコーライとベントの2グリーンを採用してきていますが、コーライをトリプル7のベント芝へ変更すると共に、この改造は表面上の変更に留まらず床を造り直すところから行い、クオリティの高いものに成っています。
この様な改造計画の一環として、この度のクラブ名称変更は、位置づけられています。新しいクラブハウスと新しいベントグリーン、これを象徴し仕上げとしての名称変更と言えるのかも知れません。此れによって第三者が、他県の(ソウブ)と間違える事は、無くなるものと思われます。
今年2023年の『ファンケル クラシック』は22回目を迎えますが、例年通りお盆の時期をにらんだ8月18日(金)~20日(日)までの3日間、静岡県の裾野カンツリー倶楽部にて開催されます。
何と言っても今年は5月にコロナ明けを迎えた事から、主催者や選手そしてファンが三位一体となり、久々に解放感を満喫出来る正しく夏の一大イベントになるものと思われます。全てお膳立てが揃ったこの舞台に今年立つのは、プロ73名そしてアマチュア5名の合計78名です。
今年50歳にて『ファンケル クラシック』へ参戦するプロの選手は6名ですが、その一覧は下記の通りです。(順不動)
1、片山 晋呉
2、宮本 勝昌
3、I・J・ジャン
4、葉 偉志
5、伊藤 修司
6、貴田 和宏
シニアとは名ばかりで現役でも通じそうな選手達ですが、この新人選手がどこまで活躍出来るかが、今試合の見どころと言えます。更にもう一つ見どころと言えば、3日間の来場者が2万人越えを達成出来るか否か、この点が大いに注目されます。
山梨県営の『丘の公園清里ゴルフコース』を2023年3月まで運営していた株式会社清里丘の公園が、2023年7月11日に甲府地裁より破産手続きの開始決定を受けていました。
同社は2004年4月より19年間に渡り、同ゴルフ場の運営に携わってきておりましたが、2023年4月からは信玄餅などで有名な(株)桔梗屋へ、運営主体が変更になっていました。この変更について県企業局は、昨年2022年に公募にて名乗りを上げた数社を、選定委員会が審査した結果だとしています。
ところで(株)清里丘の公園の負債額については、約6億と言われていますが、破産管財人の石川善一弁護士(山梨県甲府市、石川善一法律事務所、TEL 055-222-0200)によれば、現在精査中であり詳細は集会終了まで明らかに出来ない、としています。
なお破産会社が設立されたのは2003年10月10日、山梨県より当該ゴルフ場の運営を受託する約半年前でしたが、この約20年の歴史に幕を閉じる事になります。
18ホールズの中山カントリークラブ(千葉県)を経営する株式会社中山カントリークラブは、2023年7月28日に第62期(2022年5月1日~2023年4月30日)有価証券報告書を公表しました。
概要は下記の通りです。
■ 売上高 815,998千円
■ 経常利益 144,828千円
■ 当期純利益 102,499千円
営業日数は前期に比べ7日間増え355日となった事から、入場者数も551名増え47,983名と成りました。この結果、売上高は前期に比べ58,963千円増え上記数字に成りましたが、純利益は6,385千円減少しました。これはウクライナ戦争により引き起こされたエネルギー問題が、諸経費高騰の要因として、大きく影響を受けた為としています。
ところで会員権に関する動きは、どうだったのでしょうか。名義書替の受け取り手数料は、前期比9,288千円減少し77,132千円と成りました。この金額は、正会員権及び平日会員権の名義書替料、更には相続継承や法人の商号変更料なども合算している関係から単純には言えないものの、年間の件数としては112件にも上るとの事です。
なお年会費及びロッカー費収入は、前期比0.8%改善し81,161千円となっています。
府中カントリークラブ(東京都)では2023年4月16日に開催された理事会にて、此れまで女性の定員数を250名として来たのに対し、200名へ50名を削減する事を決議しました。此れは即日施行されています。
同理事会が開催された4月時点では、正会員及び平日会員を合わせ194名の女性会員が在籍しておりましたので、250名の定員枠に対し大幅な余裕が有りました。しかしながら女性用ロッカーなどは不足気味で、受け入れ側としては施設の許容範囲ぎりぎりでの対応を強いられていたのです。
今回50名の枠を削減したのは、施設の現状と女性の受入予定数に大きな乖離が生じている事から、内容と形式を整える意味合いが強く作用したものと思われます。此れにより、より実態に即した規則になったと言えます。
振り返れば2013年9月から女性枠は、175名から250名へ拡大して来ました。以降この定員枠を満たす事無く今日に至っていますが、ゴルフ場施設の実体は悲鳴を上げていたのです。ところで7月の理事会審査へ向け、5名以上の女性が入会申請している為、場合によっては今回で定員枠が満了する可能性が有ります。