宮城県の利府ゴルフ倶楽部では、2024年1月1日から会員権の名義書換を開始します。概要は下記の通りです。
手続き内容 | 名義変更料 |
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一般譲渡 | 550,000円(消費税込み) |
物故者名義を法定相続人へ相続継承 | 110,000円(消費税込み) |
3親等内親族間書換 | 275,000円(消費税込み) |
当該倶楽部は1992年の開場ですので、32年目にして初めて会員権の名義書換が行われる事になりますが、これは2023年10月5日開催の理事会にて決定された内容です。2023年7月末にて会員権の新規会員募集は終了していますが、その時点での会員数は590名になります。
入会条件としては、① 30歳以上 ② 日本国籍 ③ 反社会的関係者では無いなどですが、強いて推薦者は求めていないとの事です。
今後、会員権市場を通じどの様な数字が出てくるのか、大変注目されますが、直近での新規会員募集は税込み165万円でしたので、この数字がひとつの参考になるものと思われます。なお今回の名義書換については、既に10月26日に書面にて全会員へ告知しています。
旧・ゴルフスタジアム社(GS社)の詐欺的手法により、モーションアナライザーなるソフトをSMBC(旧・セディナ)とのローン契約を結び取得したレッスンプロ達、本人らが全く理解する事無く結んだこの様な内容の契約は無効、として争った事件がついに終焉しました。
室谷和宏弁護士(当初の所属・さくら共同法律事務所)が、レッスンプロ達の原告側代理人として弁護に立ち上がり、第1回目裁判が東京地裁で開かれたのは2017年7月26日でしたので、6年以上の歳月を経て2023年10月3日に当事者全員が和解したのです。
東京地裁の判決では原告側が一部勝訴を勝ち取るも、不十分とし高裁へ控訴し、2回の公開裁判を経て、村上正敏裁判長の判決を待つ事無く、約55名全員が和解する事になりました。条件面の詳細は不明です。
オリコ裁判と今回のSMBC裁判、二つの裁判体が終了し、残るは5つの裁判体になります。これらの裁判長は、今後何を語るのでしょうか。
パシフィックゴルフマネージメント株式会社(以下PGM)は2023年10月17日、自ら運営する全国148コースの中から、女性へのお薦めゴルフ場20ヶ所を選定し公表しました。
その20コースの中の幾つかをあげれば、茨城県のオールドオーチャードGCや千葉県の丸の内倶楽部、広島県の東広島カントリークラブなどが選ばれています。ではこれら20コースは、どの様な基準で選出されたのでしょうか。大変興味深く、多くのゴルフ場で参考になるものと思われますが、その項目は下記内容になります。
■ 1 レディスティーからの距離が短い
■ 2 トイレの数が多い
■ 3 電車で行ける
■ 4 写真映えコース
上記レディスティーについては、5000ヤードを一つの目安にしているとの事。また2点目のトイレとはコース内をさしている訳ですが、女性がなかなか口に出来ないものの、とても大切な要素なのだと思われます。我慢に我慢を重ねてはプレーに集中出来ず、「また来たい」と言う意識にはなりずらいと言えます。
トイレ増設は、ゴルフ場にとり大変な出費になる事から、手控えてしまうのが現状です。女性来場者が少ないから作らないのか、トイレが少ないから女性来場者が少ないのか、この不毛なる論争からいち早く抜け出す必要を、PGMの今回の基準は提案しています。
増加している女性ゴルファーを如何に吸収していくのか、この問題の対策案として上記1と2の2項目は、かねてから指摘されてはいましたが、今回全国148コースを抱えるPGMにより発信された事により、今後ゴルフ業界へ大きく影響力をもたらすものと思われます。
我孫子ゴルフ倶楽部(千葉県)では2024年1月より、同倶楽部会員の年会費を値上げします。概要は下記の通りです。
■ 正会員 198,000円(税込)➔ 264,000円(税込)
■ 週間会員 148,500円(税込)➔ 198,000円(税込)_当該会員権は名義書換不可
当該倶楽部では本年9月に開催された倶楽部理事会にて、年会費値上げが議題にのぼり上記結果となりました。日本社会を取り巻く環境変化が激しい事から、2020年以降毎年、適正な年会費額を検討していくとしていた同倶楽部が出した結論です。
今回値上げに至った理由は、社会全体で様々な物品やサービスが値上がり、特に当該倶楽部に於いてはコース管理費やレストランの食材費が、経営を圧迫しています。更にはこれまでのカートを徐々にキャディ立ち乗りカートへ入れ替えて行く方針であり、その導入費用捻出も大きな要素となりました。
理事会での決議後、当該倶楽部では9月中速やかに全会員へ、書面にて値上げに関する内容を告知しています。
埼玉県の小川カントリークラブでは2023年7月16日より、会員権の名義書換を再開しています。概要は下記の通りです。
会員種別 | 名義書換料(税込) | 年会費(税込) |
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正会員 | 385,000円 | 38,500円 |
平日会員(月~金) | 275,000円 | 28,600円 |
入会条件は下記の3点になります。
■ 女性の入会制限無
■ 日本国籍者
■ 未成年者ならびに成年被後見人は入会不可
前回会員権の名義書換を停止にしたのは、2020年6月26日でしたので、約3年ぶりに会員権市場へ復活した事になります。以前は土曜日まで利用出来る平日会員権と、金曜日まで利用出来る週日会員権がありましたが、今回土曜日が利用出来る種別が無くなり、金曜日までの会員権のみになりました。呼称は週日あらため平日会員権になりました。
会員資格はすべて預託金無しのプレー権利となった為、現経営体制下では所謂会員権なるものを発行して無く、現会員は会員である事の証として「会員証」を保有しています。免許証サイズの様なものですが、会員資格を譲渡する場合、当該ゴルフ場はこの提出を必須要件としていません。
なお既に同社は昨年2022年7月25日に、民事再生手続の終結を迎えています。
株式会社仙台空港カントリークラブは2023年5月9日、債権者より東京地裁へ会社更生手続開始申し立てを受け、今日に至っています。同日同地裁は、調査命令を発動していますが、開始決定には至ってないのが現状です。
この間、7月31日に仙台空港CC社は、ガーデンゴルフクラブ株式会社及び上海東金都珠宝有限公司との間で、20年におよぶ賃貸借契約を締結しています。この様な離れ業を駆使し得た経緯は、同ゴルフ場の親会社であるSW開発株式会社、その株式を50%保有している株式会社ディ・アイジャパンが、自らの保有分全てを株式会社WOコンサルティングへ譲渡した事によるものです。
新たな50%の株主となったWOコンサル社が、もう片方の50%株主である株式会社韓国産業洋行を無視し、異例の賃貸借契約を締結したのですが、既に10年分に及び賃料2億2000万円を受け取っているとの事。この行為は、実質的な事業譲渡に等しいと言われており、今後のゴルフ場収入はガーデンゴルフクラブ社と上海東金都珠宝有限公司社が吸い上げて行く事になります。
手続き手順を無視したWOコンサル社の暴挙は、在籍している会員を全く無視したものであり、健全なゴルフ場運営とは全くかけ離れたものになっています。当初この騒動を静観していた会員達でしたが、9月20日には『仙台空港CCを守る会』が結成され、闘う姿勢を前面に示しています。
そしてこの勢いは、10月7日に決起集会を開催するまでに、盛り上がって来ています。当日は約100名が参集し、闘いの「趣意書」が採択されています。一人でも多くの会員を会へ組織化する運動方針と共に、当初SW開発社より委任を受けゴルフ場運営にあたっていた株式会社エイチ・ジェイと共闘していく事も再確認されたのです。
両者はいち早く、東京地裁が会社更生手続開始決定を下して欲しいとしていますが、願いは裁判所管理の下に仙台空港CC社を整理し、当該ゴルフ場を健全な運営体制へ移行させる為です。ちなみにSW開発社は、東京地裁より9月7日に破産開始決定を受けています。
栃木県の日光カンツリー倶楽部(以下日光CC)では2023年10月時点で、全国18クラブと相互利用の提携を行っています。日光CC会員が、全日会員料金で利用できる提携クラブもあれば、利用時期が限定されているクラブなど様々ですが、その一覧は下記の通りです。
No | 提携クラブ名 | 所在地 |
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1 | 小樽カントリー倶楽部 | 北海道 |
2 | 那須ゴルフ倶楽部 | 栃木県 |
3 | 小山ゴルフクラブ | 栃木県 |
4 | 大洗ゴルフ倶楽部 | 茨城県 |
5 | 龍ヶ崎カントリー倶楽部 | 茨城県 |
6 | 飯能ゴルフクラブ | 埼玉県 |
7 | 千葉カントリークラブ | 千葉県 |
8 | 湯河原カンツリークラブ | 神奈川県 |
9 | 平塚富士見カントリークラブ | 神奈川県 |
10 | 湘南カントリークラブ | 神奈川県 |
11 | 箱根カントリー倶楽部 | 神奈川県 |
12 | 片山津ゴルフ倶楽部 | 石川県 |
13 | 芦原ゴルフクラブ | 福井県 |
14 | 鳴尾ゴルフ倶楽部 | 兵庫県 |
15 | 土佐カントリークラブ | 高知県 |
16 | Kochi黒潮カントリークラブ | 高知県 |
17 | 広島カンツリー倶楽部 | 広島県 |
18 | 古賀ゴルフ・クラブ | 福岡県 |
提携クラブの中には、普段ビジターでのプレーそのものが困難なコースも含まれていますので、その様なコースでプレー出来る日光CC会員資格は魅力的です。なお提携クラブのスタート予約は、あくまでも日光CC経由で取る事になります。
株式会社太平洋クラブでは新規会員3次募集を、2024年4月1日より開始します。概要は下記の通りです。
なお、関西エリアパーソナル会員、関西エリアコーポレート会員、太平洋アソシエイツ会員の募集は、行わないとの事。
会員種類 | 販売金額 | 対象 | 預託金 | 譲渡 |
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太平洋クラブ正会員 | 7,700,000円(税込) | 個人/法人 | 無 | 可 |
太平洋クラブパーソナル会員 | 4,620,000円(税込) | 個人 | 無 | 不可 |
太平洋クラブコーポレート会員 | 6,050,000円(税込) | 法人 | 無 | 不可 |
関西エリア正会員 | 3,850,000円(税込) | 個人/法人 | 無 | 可 |
太平洋クラブ会員は、国内18コース、海外提携26クラブ、Taiheiyo Club GINZAなどを利用出来ます。なお3次会員募集に於ける募集人数は、現時点で明らかにされていません。
JLPGAのステップ・アップ・ツアー第18戦、特別競技となる『日台交流うどん県レディースゴルフトーナメント』が、10月13日(金)~15日(日)までの3日間、香川県の満濃ヒルズカントリークラブで開催されます。
当該トーナメントは2014年に初年度を迎え、JLPGAステップ・アップ・ツアー単独の『うどん県レディース 金陵杯』として、2016年までの3年間開催されました。その後2017年からは、文字通り日本と台湾の交流特別競技として今日に至っています。2020年はコロナ禍の関係から中止へ追い込まれましたが、本年は7年目6回目の開催となります。
当該トーナメントへの出場選手は108名ですがその内訳は、JLPGA側から60名、TLPGA側から30名、共済者推薦18名となっています。賞金総額は2000万円、優勝賞金360万円。競技は54ホールストロークプレーで行われ、2日目終了時点で上位50位タイまでの選手が、決勝ラウンドへ進出出来ます。
日台交流大会となって以降の優勝者は下記の通りですが、優勝者への特典として、来年度2024年4月に開催予定の『フジサンケイレディスクラシック』へ、主催者推薦として出場出来ます。
■ 2022年 櫻井 心那
■ 2021年 山本 景子
■ 2019年 ヌック スカパン
■ 2018年 河本 結
■ 2017年 吉本 ひかる
JLPGA側の出場選手は、9月の『中国新聞ちゅーピーレディースカップ』終了時点での、ステップ・アップ・ツアー賞金ランキング上位選手になりますが、果たして今年は日本、台湾どちらの選手に軍配が上がるのでしょうか。この模様は、地上波では「OHK岡山放送」、CSでは「スカイA」にて観戦出来ます。
日立建機日本株式会社(以下日立建機日本)は、2023年10月1日女子プロゴルファーの宮田成華(ミヤタ ナルハ)及び山田彩歩(ヤマダ サホ)の2選手と、契約を締結しました。
宮田選手とは所属契約、山田選手とはスポンサー契約になります。
建設機械などの販売やレンタルを手掛ける日立建機日本の歴史を、同社のWEBサイトより紐解けば2000年12月まで遡れます。同社はこの約23年間において、プロゴルファーとの所属契約を結ぶのは、今回初めての事としています。ではどの様な理由で、同社が2選手と契約を締結したのかと言えば、それは報道関係者へ配布した資料で読み解けます。
同社は従業員約3000名を抱え、全国243ヶ所に拠点がある中、「全国各地で開催されるゴルフツアーを応援することで、地域の方々との交流、従業員のエンゲージメント向上を図りたい」(プレスリリース引用)としており、これが契約の背景とも言えます。
要するに同社所属選手が出場するゴルフツアーに対し、現地へ足を運ぶも良し、ネット観戦するも良し、この様な応援活動を通じる事で、従業員や取引先との交流や結びつきが、進化・発展する一つの材料にして行きたいとの思惑あるいは狙いが、今回の契約には込められています。
2選手の活躍に、期待がかかります。