2025年度PGAシニアツアーは3試合増の年間16試合へ

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 公益社団法人日本プロゴルフ協会(PGA)は2024年12月9日、2025年度のツアートーナメントの概要を明らかにしましたが、2024年度より3試合が増え年間16試合になります。

 新たに増えた試合は、下記の3試合です。
1_ユニテックスシニアオープン(賞金総額2,500万円)
2_ISPS Handa シニア・グランド・ゴールドクラシック(賞金総額3,000万円)
3_新規・10月27日からの開催で調整中(名称や賞金総額更には開場など未定)

 デフレ経済の悪影響により1996年より一けた台だった試合数が、2013年には二桁台へ復調し、以降堅調な動きを見せたものの、コロナ禍の悪影響から2024年を含めた過去3年間は減少気味でした。しかし2025年度はその低迷を払拭するが如く、明神PGA会長の発表は明るいものが有りました。

 更にこの傾向に拍車をかける様に、PGAの代名詞でもある「日本プロ」のスポンサー探しに、明るい兆しが見えて来たとの事です。これは元PGA倉本会長の任期後半時より、組織としての大きな懸案事項だった訳ですが、明神会長曰く「現時点では明らかに出来ないものの、しっかりとした手ごたえがある」と期待を持たせてくれました。

 2025年は大転換期となるのでしょうか。

 晴天に恵まれた2024年11月27日(水)、千葉県市原市立牧園小学校(坂口弘樹・校長)5年生97名を対象に、同校近くの「ちはら台公園」にて、千葉県女子ゴルフ会員8名が指導するスナッグゴルフ体験学習授業が行われました。97名は34名、33名、30名の3組に分かれ、8時20分から1組毎にプロからの指導と4ホールのチーム競技をそれぞれ約2時間かけ体験しました。

 プロからはクラブの握り方、クラブを振る時は周りに人がいないかを良く見て気を付ける事、更にボールを遠くへ飛ばすのみでは無く、パッティングは短い距離のコントロールも大切などなどのレッスンを、プロ別8班に分かれ教えて頂き、その後は1組8班のチーム戦を行いました。

 チーム戦では4ホールをパー16として競いましたが、各自声を出し合い、笑いあり児童同士のアドバイスあり、大変賑やかな競技となりました。競技開始に当たり市原市職員の方が、「パー16が目標ですが他チームがどの様なスコアであっても、拍手で称えましょう」、と言う言葉に全員が「はい」と応えていました。この様な指導を通じ他者を思いやる精神が、児童へ醸成される過程を目の当たりにしたと言えます。

 1組2時間で2組の合計が4時間を経過した時点の12時10分頃より、児童は学校の各教室へ戻り給食をプロと共にとりましたが、「何時からゴルフを始めたのですか?」、「何歳からプロになったのですか?」など児童の素朴な疑問を、プロへ質問していました。

 物怖じしない姿勢と、質問が終われば「有難う御座いました」と挨拶する態度は、しっかりとした人間形成が行われていることを伺わせました。

 この体験学習終了後に、市職員の方々及び千葉県女子プロゴルフ会8名との意見交換の場が設けられましたが、この内容を集約すれば、今回のスナッグゴルフ体験を通じ将来は、コースデヴューする人達が出てくれれば、更にはゴルフ場などへの理解が深まれば、やった甲斐があったとの事でした。

 今回のスナッグゴルフ体験は地味な取り組みの様に思われますが、この様な努力の積み重ねがゴルフ普及の一丁目一番地の活動に他ならないのでは無いでしょうか。ゴルフ場を市の宝と認ずる市原市では、今回の開催が今年10回目を迎えた訳ですが、今後もこの活動を継続して行きたいとしています。

 なお体験学習終了後、ゴルフへ興味が湧きましたか?と言う児童への質問に対し、多くの手が上がっていました。

 来季のJGTOツアー出場権をかけたQTの最終戦、『ファイナルクォリファイングトーナメント Supported BY SMBC モビット』が2024年12月6日(金)に最終日を迎え、プロ27年目49歳の海老根文博選手が優勝し、優勝賞金200万円と2025年シーズンの出場権を獲得しました。

 同選手にとって初のシード権になりますが、これにより実力を発揮し易い環境が整ったとも言えます。同選手のこれ迄の記録や戦績を振り返るならば、2007年に賞金ランキングで90位、2016年の『ダンロップ・スリクソン福島オープン』では10位タイと言う成績を残しており、来季はこれ以上の成績が期待されます。

 来年50歳を迎える同選手にとって、戦いの主戦場はシニアツアーかと思いきや、来季はレギュラーツアーがメインの舞台になったのですが、この件について同選手は「期待感よりは不安の方が大きい」、と謙虚に胸の内を語っています。

 JGTOのQTは1st、2st、3stそして最終戦へと、その戦いは長丁場になりますが、今回海老根選手はその頂点に立った事になります。JGTOツアーその戦いは熾烈を極めており、若手選手の活躍が目立つ中、シニアへの扉を叩こうとする年齢の選手が、来季はレギュラーツアーで戦う事になりました。

 是非、シニアの輝ける星になって、頂きたいものです。

訃報 熊取谷 稔氏2024年7月6日ご逝去

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 ゴルフ場経営者として知名度の高い熊取谷稔(イスタニ ミノル)氏が、2024年7月6日にお亡くなりになられていました。同氏が代表を務めていたコスモ・イーシー株式会社の謄本内記述が、何よりも正確にその事実を記録しています。

 また生前に交流のあった自民党員で元衆議院議員の左藤章氏は、7月17日に熊取谷氏の告別式へ参列した事を、7月29日に同氏のブログで明らかにしていました。

 筆者は知人に誘われ1980年代中ごろ、同氏主催のパーティへ参加した事が有りましたが、司会者の方がおどけて当時TVの人気番組であったプロレスへなぞらえ、「大木金太郎の入場です!」などと大声で紹介していた事が懐かしく思われます。

 当時側近の方が話されていたのは、都庁が新宿へ移ったら今計画しているオリムピックCCがより注目される事、更に準備しているパチンコのプリペイドカードが業界を大きく変える事など、夢の詰まったものが多かった様に思われます。

合掌

 千葉県の中山カントリークラブでは2025年3月1日より、会員権の名義書替料を改定します。これは2024年11月2日に開催されたクラブ理事会にて決定した内容ですが、その概要は下記の通りです。

会員種別書替内容改定前(税込)改定後(税込)
正会員第三者譲渡1,100,000円1,650,000円
XA正会員第三者譲渡1,100,000円1,650,000円
MA正会員第三者譲渡1,650,000円2,475,000円
平日会員第三者譲渡550,000円825,000円

 同クラブによれば、上記名義書替料へプラスし入会手続き時にクラブへ支払う書替預託金(入会預託金)は、従来通りで変更無いとの事です。

 株式会社アコーディア・ゴルフでは2024年12月より、ミャンマー連邦共和国籍の外国人技能実習生16名を受け入れるとして、2024年11月13日広報を通じ明らかにしました。

 現在16名は2024年11月6日から12月6日までの予定で、MRM合同会社(代表:山本俊祐)が運営する「成田・ホスピタリティ・アカデミー」にて入国後講習を行っています。此処では日本語や日本での生活マナーなどを学び、更には日本文化体験やゴルフ場に関する座学なども行うとしています。

 同社はこれまでも積極的に外国人技能実習生を受け入れて来ており、たとえば2018年10月にはベトナムより男女29名を受け入れて来た実績が有ります。此の技能実習生の滞在期間は、「技能実習1号」と言う資格から1年間に限定されています。

 1年間限定と言う滞在資格から伴う実態は、アコーディア社や外国人双方にとって大変実りが薄い様に思われますが、ゴルフ場業界には業務資格認定制度が無い以上、単年度に限定されるのは致し方ないのが現状です。なお講習終了後16名は、アコーディア社の8コースへそれぞれ配属されるとの事です。

兵庫県市川町はゴルフアイアンの国産ヘッド発祥の地

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 兵庫県神崎郡市川町にはゴルフのアイアンヘッドを製造、加工している業者が多く存在しています。
 これは川辺村(現・市川町西川辺)で鍛冶屋をしていた森田清太郎(モリタ セイタロウ)氏が、試行錯誤を経て昭和5年(1930年)にアイアンヘッドを完成させた事が、大きく寄与しています。

 その後、森田氏は森田ゴルフとしてお弟子さんを抱えて行く訳ですが、現在、市川町に於けるアイアンヘッド製造・加工業を営んでいる職人さんは、森田氏から指導を受けた、或いは影響を受けた方が多いとの事です。市川町に於ける業者の一覧は、下記の通りです。

 なお兵庫県知事室には、市川町の業者さんより提供されたアイアンヘッドが展示されていますが、これはアイアンヘッドの製造工程を分かり易く説明・展示したもので、県の特産品の一つとしてピーアールする一環としています。

事業所名所在地連絡先業種
井内ゴルフヘッド工業市川町神崎130-10790-28-0375ゴルフ器具研磨加工
共栄ゴルフ工業(株)市川町西川辺50790-26-2211ゴルフ器具製造
光栄ゴルフ製作所市川町甘地567-30790-26-0100ゴルフ器具研磨加工
ゴルフテック叡智市川町千原428-10790-26-1881ゴルフ器具研磨加工
(株)Third project市川町西川辺5078-600-2446クラブメーカー
シモサキゴルフ市川町西川辺648090-8209-6088ゴルフ器具研磨加工
TAゴルフ市川町西田中15クラブメーカー
(株)東邦ゴルフ市川町西川辺6770790-26-1693ゴルフ器具製造
(有)藤本技工市川町上田中133-10790-26-0297ゴルフ器具製造
(株)三浦技研市川町小谷2570790-26-0773ゴルフ器具製造
岩木ゴルフ市川町西川辺692-1090-9717-1265製造
オカモトゴルフ市川町澤946-20790-28-1351ゴルフ器具研磨加工
ファイブ・ストレート市川町神崎749-10790-28-0208製造
(株)共伸プレーティング市川町甘地4260790-26-2525メッキ加工
(株)多田鍛工所市川町甘地880-10790-26-0495鍛造
藤岡ゴルフ製作所市川町西川辺648090-1584-2937ゴルフ器具組立

  ※ 上記資料は市川町地域振興課よりご提供頂く

 これら業者さんの中には大手クラブメーカーの下請けとして、いわゆるOEM生産にてクラブヘッドを提供している業者さんも居られます。守秘義務の関係から明らかに出来ない様ですが、某有名プロのヘッドなども削っており、正しくクラブ業界の黒子的存在だと言えます。

PGA TOURは2026年よりツアーへの出場資格などを変更

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 PGA TOURは2026年より、ツアーへの出場資格と出場選手枠などを変更するとして、2024年11月18日明らかにしました。細かい点は多々あるのですが、大きな改正点は下記の通りです。

■ シード選手を此れ迄の125名から100名へ
■ Korn FerryツアーからPGA TOURのシード選手枠を30名から20名へ
■ PGA TOUR Qスクール枠を5位タイから5名へ
■ DPワールドツアーからの10名枠は現状維持

 なおこの変更は、「ファン、選手、大会、パートナー企業にとって最高のPGA TOURを目指すため」のものであり、この変更点について6年間に渡り検討して来たとしています。弛まぬ努力と変化を恐れない精神が、世界の中で最も魅力的なツアーとして、発展し続けて来ている原動力なのだと言えます。

浜田ゴルフリンクスは2025年2月3日PAGへ事業譲渡

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 株式会社アコーディア・ゴルフが経営する島根県の浜田ゴルフリンクスは、2025年2月3日をもって事業譲渡されます。これはアコーディア社が広報を通じ、2024年11月15日に明らかにしたものです。

 譲渡先はアコーディア社の表現を引用するならば、「アジア太平洋地域に特化したオルタナティブ投資運用グループのPAG」との事です。このPAGの支援のもとに、新たに設立される浜田ゴルフリンクス合同会社が、当該会員制クラブの運営に当たるとしています。

 当該ゴルフ場の開場は1997年6月1日と比較的歴史は浅いのですが、集客に苦しみ旧経営会社である浜田観光株式会社(代表_安井慎二)は、2014年5月15日に広島地裁へ自己破産を申請するなど、紆余曲折を経て今日に至っています。

 事業再生にはたけているアコーディア社ですが、同社をもってしても譲渡せざるを得ない状況だとするならば、PAGの手腕に期待するものが大きいと言わざるを得ないのですが、将来どの様な活用方法を描いているのか注目されます。

星野陸也選手がPGA TOUR カード取得へ

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 DP World Tour (旧・欧州ツアー)は11月17日に最終戦『DP World Tour Championship』の最終日を迎え、ローリー マキロイ選手が優勝し2024年シーズンを終了しました。

 この試合で日本の星野陸也選手(28歳_興和)は2アンダーの28位タイと言う成績でしたが、1年間を振り返れば年間ランキング16位と言う成績を残しました。星野選手は年間26試合へエントリーしての結果でしたが、この中には2月の『カタールマスターズ』初優勝などもありました。

 同ツアーでは既にPGA TOUR出場資格を有している選手を除き、上位10名へPGA TOUR出場資格が与えられています。この事から星野選手は総合順位16位ながら、有資格者7名を除き9位となり、2025年シーズンはPGA TOURを主戦場としてプレー出来る事になったのです。

 タイガー ウッズに憧れPGA TOURでの活躍が、幼いころからの目標だったと語る星野選手ですが、2025年シーズンは合計4人の日本人選手がスコアボードを賑わせる事になりそうです。松山英樹選手を筆頭に久常涼、大西魁斗、星野陸也の合計4選手の活躍は、日本のゴルフファンを楽しませてくれそうです。