対話型ゴルフAIデバイス『バーディ・トーク』をソースネクスト株式会社が、2024年6月20日よりMakuakeサイトhttps://www.makuake.com/project/birdie_talk/にて8月22日まで、通常の販売価格(税込39,600円)の40%オフにて販売しています。
ソースネクスト社としては初めてゴルフ関連市場へ参入する事になりましたが、これはゴルフの物販市場が2023年度予測として2020年度比138%増の3000億円規模へ急拡大しており、2020年以降のコロナ禍を経て、ゴルフに取り組む層が増えている点が背景だとしています。事実、同社の小嶋社長も「はまった」一人との事です。
ところがゴルフの難しさも有り、新規に取り組み始めたゴルファーの中で、スコア100切りが中々出来ない層が、ある資料によれば約3割も存在するとの事。この様な方々に対し、別の角度からサポート出来ないだろうか、と考えだされたのが(バーディ・トーク)です。
小型軽量のこの機器(バーディ・トーク)を、プレーヤーは帽子或いはバイザーのツバ部分へ取り付け、現場ではこの機器のボタンを適時押しながら使用します。グリーンセンターまでの距離、クラブ選択、ゴルフルール等などに関し、音声でアドバイスしてくれるのです。まるでゴルフコーチを帯同しているかの様です。なおプレーヤーのラウンド中のデータは、アプリを通じ確認する事が出来ます。
このバーディ・トークの開発に当たっては、プロゴルファーの知見のみならず東京大学のゴルフ部が監修に当たり、GPTの精度を高めています。ゴルフの難しさから距離を置いているゴルファーへ、バーディ・トークはゴルフの魅力を再確認してもらい、スコア100切りを達成させてあげたいとしています。
発売から約20日間が経過しましたが、ゴルファー3万人へ訴求出来たらと同社では考えています。
龍ヶ崎カントリー倶楽部(茨城県)では2024年に入り、熱中症対策として暑さ指数(WBGT)を導入しています。此れまでこの様な基準が無かった為、「我慢強い事が美徳」としてもてはやされる傾向が無かったかと言えば、決してそうでは無かったと言えます。
当該倶楽部ではこの様な傾向に対し暑さ指数を打ち出す事で、ある基準を超えた場合は大変危険であるとして、「止める勇気」を称賛しプレーヤーやキャディの命を守る方針を明確にしたのです。その基準とは暑さ指数33ですが、この数値は気温では無い点にご留意下さい。
当該倶楽部ではインコースのスタート地点、練習場のグリーン周り、練習場打席の3箇所で計測し、更に龍ヶ崎市の指数を含めた4点全てが基準値を上回った場合、来場者のプレー及びコース管理者の作業などを中止するとしたのです。中止が何時の時点であったとしても、ひとたび発出された場合、再開は有りません。
ところで当該倶楽部では、今夏に入りこの様な状況に至った事は無く、又救急車の出動も無いとしております。なお一旦プレーを中止する判断に至った場合、プレーフィについてはラウンドの消化状況を加味し、適切な料金体系を設けています。
いずれにしてもこの熱中症対策問題は、こと龍ヶ崎カントリー倶楽部に限定された話ではない為、遅いか早いかは別にして多くのゴルフ場が、暑さ指数を取り入れて行くものと思われます。それほど現在の日本の気象状況は大きく変化し、ひと昔前の「梅雨」などの季語は、今や死語になりつつあるのでは無いでしょうか。
7月と言えばひと昔前、梅雨と言う季語で表現された様に、雨が長続きしジメジメと蒸し暑い日が多い、その様な気候を想像しがちですが、近年その様相が変わって来ています。
ある意味「梅雨」は死語に等しくなりつつ有り、国は7月を熱中症対策の重点月に挙げています。一社)日本ゴルフ場経営者協会の資料によれば、昨年2023年のゴルフ場事業での熱中症による死亡例を、下記の様、具体例をもって示しています。
「 気温34.9度C、暑さ指数(WBGT)32.9、この様な環境下で朝の8時頃から箒で場内の清掃作業、その後木材の運搬作業に従事していた方が、11時頃に倒れ込み緊急搬送されるも、搬送先の病院にて死亡 」
国は暑さ指数33にて、緊急アラートを発しています。これを単なる注意報として捉えるのか、その捉え方は事業体によって様々ですが、ゴルフ場によっては、プレー中止の一つの目安にしてもいます。
今回紹介しますのは、上記写真の『黒球型携帯熱中症計』です。日射や地面からの照り返しによる熱を黒球で測定し、黒球温度、温度、湿度を加味した正確な測定数字を教えてくれる機材です。設定した熱中症レベルに達すると、ブザー音やLEDの点滅などで警告を発します。
1コースに1台、備え付けておきたい計器だと言えますが、日本ゴルフ場共同購入(株)_<TEL 03-5577-4369>では、現在1台6,820円(税込)にて販売中との事です。ゴルフ場のスタッフのみならず、来場者の命を守る為のツールとしては、とても安価です。
鎌ヶ谷カントリークラブ(千葉県)では2024年6月1日より当面の間、外国籍の方の入会が出来なくなりました。此れまでは、外国籍者名義の会員権を取得する事で、外国籍の方の入会申請を受け付けて来ていました。
この申請を認めたのは2012年10月1日でしたので、12年ほどの実績がありました。入会申請不可とした理由について、当該クラブでは明らかにしていませんが、「当面の間」としている事から、いずれ再開されるのではないかと推察されます。
しかしながらこの「当面」が、具体的にどの位の期間なのかは不明であり、この間に会員権を譲渡したいと言う外国籍の方は、日本国籍者へ売らざるを得ませんので、必然的に外国籍者数は減少して行くものと思われます。
鎌ヶ谷カントリークラブ(千葉県)では2024年6月1日より、ゴルフ会員権の名義書換手続き時に名義人へ求めている印鑑証明書或いは印鑑登録証明書の有効期限について、従来3ヶ月としていた規定を改定し、半年間有効として対応する事になりました。
この改定に関し関係者によれば、「大勢の流れが、その様になって来ておりますので、この流れを重視しました」との事です。なお入会者の書類については、此れまで同様に役所の発行日から、3ヶ月以内の日付けのものを求めています。
今回の改定が今後どの様な影響をもたらすのか、より客観的に評価する為には、少し時間の経過が必要になるものと思われますが、少なくも会員権の流通面では、プラス材料になるものと思われます。
静岡県の葛城ゴルフ倶楽部では、2025年1月1日より会員権の名義書換料を改定します。概要は下記の通りです。
会員種別 | 改定前 | 改定後 |
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正会員 | 1,650,000円(税込) | 2,200,000円(税込) |
平日会員 | 440,000円(税込) | 440,000円(税込) |
なお正会員の同一法人内記名者変更料及び同一親族内の名義変更料は、今回の改定に関係なく税込み44万円の料金を継続するとの事です。
前回税別80万円から現在の税別150万円へ改定されたのが2008年1月でしたので、今回17年ぶりでの改定になります。この改定による将来の変化を予測するならば、例えば毎年8月に行われています正会員権の補充募集では、募集金額がうわぶれするものと思われます。
通常であれば、この補充募集に関する告知が、当該クラブより間も無く有るものと思われます。
大利根カントリークラブ(茨城県)を経営する株式会社大利根カントリー倶楽部は、2024年7月2日に第66期有価証券報告書を公表しました。過去3期に渡る概要は、下記の通りです。
回次 | 第64期 | 第65期 | 第66期 |
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売上高 | 1,196,298千円 | 1,319,070千円 | 1,439,032千円 |
経常利益又は経常損失 | 18,283千円 | 24,843千円 | 72,337千円 |
当期純利益又は当期純損失 | 14,836千円 | 22,418千円 | 72,550千円 |
売上高及びそれに準ずる経常利益と当期純利益は伸びたものの、反面それを支えている総来場者数は、前期に比べ2,682名減少し57,440名になっています。会員が2,292名減少し27,829名、ゲストは390名減少し29,611名でした。
来場者は減少しているのに対し売り上げが伸びる、この背景には各料金の値上げが有りました。前期に比べグリーンフィ8,003千円、諸経費収入49,071千円、食堂売上8,245千円と軒並みに増加しています。更に日本女子オープン関連収入を103,002千円計上し、結果として売上高は前期比119,962千円増となっています。
営業の落ち込みを値上げによって支えた決算になったのですが、2024年度は様々な対策をもって、来場者の減少を食い止めたいとしています。ゲスト対策は11にも及ぶのですが、その主だった策は下記の通りです。
1,会員同伴ゲスト週日特別ご優待券を年間12枚発行
2,年間18日間の金曜日をゲスト感謝デーとし特別割引料金(17,090円)を設定
3,コンペ割引設定(9~20名▼1,100円、21名~39名▼2,200円、40名以上▼3,300円)
4,7月中旬から9月中旬、1月、2月の土・日・祝祭日の特別料金(28,090円)適用
5,ゴールデンウイークに特別料金(28,090円)適用
6,月曜休場日の特別営業実施
7,オープンコンペの参加者増加策実施
なお報告書によれば、会員の高齢化により年間60~70名の代替わりが、進んでいるとしています。
大手ハウスメーカー向けシステム開発の一翼を担っている株式会社ファイン(代表取締役 古川武志)が、公益社団法人日本プロゴルフ協会(以下PGA)と手を組み、ゴルファーレッスン管理システム『PGA NOTE』を開発し運営しています。
この管理システムは、自社で運営しているシャフトフィッティングスタジオそしてインドアゴルフ練習場でもある兵庫県宝塚市の「GOLF WING」を舞台に、年単位の時間をかけてのデータ収集と、レッスンプロの知見などを基に作成されました。そして試行錯誤の結果、システムへ求めるものが充実して来た2023年暮れ、PGAへ提案を行うに至っています。
このシステムを高く評価し、Win、Win、Winの関係を構築出来ると判断したPGAは、このシステムに対しPGAのロゴと冠をつける事を認めています。この様な経緯を経て、2024年6月18日より同システムは、『PGA NOTE』として本格的に稼働する事になったのです。
このシステムの大きな特徴は、例えば1人のレッスンプロがシステムの単位規模である100名の生徒さんと、テーマや課題などを双方向でやり取りが出来る点です。そして何よりも各生徒さんの動画を生徒さん毎に残せる為、ふしめ節目でのスイングチェックをし得るのが、大きな魅力の一つになっています。
このシステムをいち早く取り入れている「GOLF WING」では、生徒さんの在籍月数が各段に伸びている事が、何よりもの成果だと捉えています。このシステムが無い頃、生徒さんの在籍月数は平均5.7ヶ月でしたが、2020年にβ版を導入して以降2024年4月時点では、22.7ヶ月へ上昇しています。
この在籍月数上昇実績は、何に取り組まなければならないのか、どの様に取り組むのか、常にプロの指導を身近に感じながら、生徒さんのモチベーションが高まって来ている何よりの証左だと言えます。この利点は生徒さんのみならず、教える側にもあります。数多くの生徒さんを抱えるプロにとって、個々のレッスンポイントを失念する事無く、上達させて行けるのです。
良い事ずくめのこの『PGA NOTE』ですが、プロによる導入費用は月額15,400(税込)になりますが、プロに紐づいた生徒さんは無料との事です。
東証プライム市場上場の京浜急行電鉄株式会社は、傘下のゴルフ場・長野京急カントリークラブ(長野県)を、2024年9月1日にシンガポール企業へ譲渡するとして、2024年6月27日広報を通じ明らかにしました。
売却の目的は経営合理化の一環からだとしていますが、その手法は会社分割にて事業譲渡として行います。京浜急行電鉄が経営し、そして連結子会社の(株)長野京急カントリークラブが運営す長野京急カントリークラブ事業について、ペイシャンスゴルフクラブ(株)を承継会社として吸収分割にて譲渡するものです。
譲渡に当たり同広報によれば、同ゴルフ場が有する資産及び負債についても承継するとしていますが、何よりもゴルフ場として継続営業する事が大前提での契約との事です。最近の傾向は、ゴルフ場取得企業が数年は経営するも、後に廃業し他事業体へ転換するケースが散見されます。
資金効率の良い事業へ転換して行く、これは当然の成り行きだと言えますが、今回に限りこれは有り得ないと同広報はしております。ちなみに承継会社はペイシャンス・キャピタル・グループの一員であり、同グループは既に斑尾高原スキー場や斑尾高原ホテル更には妙高杉ノ原スキー場を運営しており、当該ゴルフ場取得はシナジー効果を求めてのものの様です。承継会社の概要は、下記の通りです。
(1) 商号 | ペイシャンスゴルフクラブ株式会社 |
(2) 事業内容 | ゴルフ場の運営事業ほか |
(3) 設立年月日 | 2024年5月15日 |
(4) 本店所在地 | 長野県長野市北郷2016番327 |
(5) 代表者の役職・氏名 | 代表取締役 ケン・チャン・チェン・ウェイ |
(6) 資本金 | 100,000円 |
(7) 大株主及び持ち株比率 | Patienece Hospitality Pte Ltd 100% |
藤田寛之プロが2024年全米シニアオープンにて、あと一歩のところで優勝を逃してしまいました。振り返れば2013年に井戸木鴻樹プロが、全米シニアプロ選手権で優勝していますので、それに次ぐ快挙達成かと思われた戦いだったと言えます。
舞台は米国ロードアイランド州のニューポートカントリークラブ(7,024ヤード_パー70)にて、2024年6月27日(木)~7月1日(月)までの5日間、熱戦が繰り広げられました。藤田選手の活躍は、下記の通りです。
■ 1日目 7バーディ・ノーボギーの63にてリチャード グリーンと共に首位タイ
■ 2日目 5バーディ・1ボギーの66、通算11アンダーにて単独首位
■ 3日目 ノーボギーの67、通算14アンダーにて単独首位
■ 4日目 10ホールを消化し2アンダー、通算16アンダーにて単独首位なるもサスペンディド
■ 5日目 通算13アンダーにてリチャード ブランド選手とプレーオフ、4ホール目で敗北
最終日となった5日目、8ホールを残し調子を落としてしまった藤田選手ですが、かえすがえすも4日目に試合を終えていたならばと、思わざるを得ない大会でした。今回日本からは藤田プロのほか宮本勝昌プロと増田伸洋プロの2名が参戦しておりましたが、宮本プロ38位タイ、増田プロは予選落ちと言う結果でした。