神奈川県の戸塚カントリー倶楽部では、2021年3月に開催された理事会及び経営会社役員会に於いて、入会預託金の取り扱いについて新たな方針を打ち出しました。
ポイントは2点。2021年4月1日より新規入会者が倶楽部へ支払う入会預託金額を、正会員であれば此れまでの1,000万円から、半額の500万円へ減額した事。もう1点は、既存正会員が保有している入会預託金額1,000万円の内半額の500万円を、希望者へ来年2022年4月以降に返還すると言うものです。
当該倶楽部に於いてこの入会預託金なるものを、新規入会者より徴求する様になったのは1992年ですから、来年で丁度30年を迎える事に成ります。首都圏を中心にしたいわゆる名門クラブでは、千葉県の鷹之台カンツリー倶楽部以外ほとんどのクラブで、名称は様々ですがこの入会預託金を徴収しています。
しかしその取扱いに戸惑っているのも又事実であり、各クラブ内各会員の意見も又様々です。今回この様な大胆な方針を打ち出した戸塚カントリー倶楽部ですが、この影響力は大きく、今後多くのクラブで見直しへ向けた話し合いが、行われていくものと予想されます。
今回のこの方針に対し会員権市場は好反応を示しており、4月第2週に入り売り情報が皆無なのに対し、買い情報は11件も有ります。ほんの数ヶ月前までは、1000万円を切るか切らないかでうろうろしていた相場も、現在では売り手市場となっています。上がっているとなれば、誰しもが欲しいと感じるのは至極当然の成り行きで有り、今回の対策が当該クラブ相場上昇の起爆剤になった、と言えるのではないでしょうか。