ゴルフ筆談
☆ 著 作 者 平山 孝 ☆ 発 行 者 松本 國雄 ☆ 発 行 所 株式会社 四季社 東京都中央区新富町2-2 ☆ 連 絡 先 築地 ( 55 ) 2634☆ 初版発行 1953年5月25日 (定価 300円)☆ 著者略歴 明治30年 東京麹町に生る 大正10年 帝大法科卒、鉄道省に就職 昭和2年乃至5年外遊 帰朝後名古屋鉄道局長、東京鉄道局長、経理局長、総務局長歴任 昭和19年 東京急行電鉄株式会社社長 昭和20年 運輸次官 現在社団法人全日本観光連盟副会長、株式会社国際観光会館社長、其他 著書 『 西と東 』 『 みの 』 『 あぜ道 』 等 ゴルフ略歴 藤ヶ谷、六実クラブ常務理事、相模クラブ理事、東京クラブ理事 京都加茂クラブ理事、川崎国際ゴルフ・クラブ理事長、四谷ソフィヤクラブ理事長等。
「 此の本を読んでも、ゴルフは上手になりませんよ。 唯だ、よいゴルファーになるのには、多少役立つかも知れません。 私は三十年に亘りゴルフをやつています。。そして考えた事は、ゴルフと云うのは上手になるに越した事はあり ませんが、先づ良いゴルファーになる事が必要だと云うことです。 誰れと一緒にプレーをしても、相手が嬉ぶようなゴルファーになりたいと思います。 ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ 」 ━ 巻頭 ( 自序 ) より抜粋 ━
■ 本書に関して
この本は、2010年現在某有名私大にて、教鞭をとられておられる方よりの頂き物で、今を去る事十数年前の事だったと思う。 先生はこの本を何冊か複数所有されておられ、その内より一冊頂いた。 本書は、ゴルフの黎明期と言っても過言では無い時期の、関係者の日常生活や社会状況が何気なく表現されており、資料的価値も高いものと思う。 文章も平易な書き方に成っており、いっきに読めてしまう。 当時、ゴルフは、ゴルフ場は、一部富裕層の或いはインテリゲンチャーの娯楽であり、スポーツで有り、更には今日以上に社交の場で有ったと言える。そこではゴルフルールを学ぶ事が、欧米流文化や思考方法を学ぶ事につながり、究極的には民主主義を学ぶ事に成った、無意識的に自らの脳に刷り込む作業と成ったのでは無いだろうか? 随筆的作品ですが、気品の高さが伝わってくる一冊であり、読書後はとても豊かな気分にさせてくれる。
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